2: 純粋に育児を楽しめる
「長男と次男が15歳離れています。
次男の出産当時、長男はすでに高校生だったので勉強だ部活だと自分自身の生活が忙しく、多くの人がイメージするような“年齢の離れたお兄ちゃんが面倒を見てくれる”ということはほぼありませんでした。遊び方はもちろん合うわけがないので、本当に猫可愛がりするだけというか。
しかし15歳にもなればほとんど大人で、どうしても面倒を見ておいてほしい時の手順は一度で全て覚えてくれるし、かなりの安心感がありました。
何よりも、すでに忘れていた子育てをリバイバルできて、私も夫も楽しんでいますね。もう長男は完全に手が離れている状態で、さらにいざというときは頼れる存在。私の方が、純粋に次男の子育てを楽しめている感覚があります。
今は長男が積極的に次男の保育園にお迎えに行ってくれています。次男の友達に“大きいお兄ちゃん”と物珍しがられるのが逆に好きみたいです」(栄養士/43歳)
10歳以上も歳が離れてしまうと遊び方や話題も合わず、親としては「一人っ子をもう一人育てている」という感覚になることが多いだのそう。
しかし、上の子がきょうだいというよりもむしろ親に近い目線で下の子のケアができるため、いざという時の親の負担はグッと少なくなりそうです。
この家庭では逆にお兄ちゃんの友達から見ても、“赤ちゃんみたいな弟”は物珍しいらしく、よくよく遊んでくれることが多いそうで、きょうだい揃って年の差きょうだいであることを楽しんでいるようですよ。
3: 賢い子になる!?
「我が家は一番上の子と一番下の子の年齢が離れている大家族といった感じなので、純粋な年の差きょうだいではないのですが……。
一番下の小学一年生の息子が『どこでそんな言葉覚えたの?』と大人顔負けの難しい言葉を駆使しておしゃべりしてくるんです。完全に高校生や中学生の上のきょうだいたちの影響ですね。
喋り方もいやに理路整然としていて、親でも感心してしまいます。
上のきょうだいたちがあくまで自分のきょうだいとして、赤ちゃん扱いせずに接するからか考え方も大人っぽくて、親の贔屓目かもしれませんが、同年代の子に比べて“賢い子”という印象です。
こちらの少し理不尽な怒り方に対して、理屈をこねくり回して反抗してくるのはムッとしますが(笑)」(薬剤師/48歳)
年の差きょうだいを育てるママから出たあるあるで、実は一番多い意見がこれ。
きょうだいは親と違って、下の子を“赤ちゃん扱い”しないことが多いのだそう。
どんなに歳が離れていても同等の存在として会話をするため、下の子が同年代の子に比べて大人っぽかったり、知識が豊富になったりすることがあるようです。