「友人たちが社内恋愛で大変な思いをしているのを見て、俺自身は会社と関係ないところで彼女を作りたいなと思っていました。
それでも同じ職場の同僚を好きになったのは、仕事に対する価値観が同じだったから。
ある件で、明らかに取引先にミスがあるのに、『それはちゃんと追求したいけど、今はカバーが先』と迷惑のかかった先に自分から謝罪に回っていて、きついことを言われても取引先のせいにしないのですよね。
俺もそう思うし手分けして連絡していったのですが、事態が落ち着いて上司から『すぐ動いてくれて助かった』と言われたとき、彼女とふたりで『一緒にやってくれてありがとう』と言い合えることがうれしかったです。
取引先もすぐに謝罪に来てこの件は終わったけれど、別の部署で『どうして私が謝らないといけないのですか』と上司にくってかかる女性社員の話を耳にして、仕事の姿勢が合うって本当に大事だなと思いました……。
トラブルがあったときこそ、力を合わせて対処できる人の存在って大きいですよね。
それ以来仲良くなって、プライベートでも他人としっかり向き合っている彼女を知って今は大好きになりました」(33歳/営業)
自分の仕事についてどう考えているか、どれほど真剣に取り組んでいるか、トラブルやハプニングの場面では本音が出ます。
業務と真面目に向き合っている男性が、同じ目線の女性を好ましく思うのは当たり前。
「社内恋愛はちょっと」と敬遠する男性の価値観が変わるのは、「恋愛もこんなふうに真摯に考えてくれるだろう」という信頼を持てるからです。
同じ目標に向かって協力できる、力を合わせて乗り越えられる実感が、恋愛に慎重な男性の心を前向きに刺激します。