キムチがないかわりに、岩塩のほか、5つのタレが用意されていた。まずはそのまま食べてみた。
肉の甘みと旨味を存分に引き出した味わい。つるんとした食感。
店によっては、細かくミンチにした肉で作ったハンバーグもある。
ところが、『花ハン』のハンバーグは、粗みじんだった。白いツブツブの牛脂(A5ランクの国産黒毛和牛の牛脂を使用)が入っている。
この牛脂が、絶妙な食感と風味豊かな味わいをかもしだしている。
飲み込んでしまうのがもったいないぐらいうまい。
煮込みハンバーグも好きだが、ソースで煮込んでしまうと肉の味がわからなくなる。
『花ハン』の焼き肉スタイルなら、肉そのものの味わいを存分に楽しめるのが嬉しい。
「いま、召し上がっていただいたハンバーグは国産黒毛和牛100%。つなぎは使っていません。塩、砂糖、香辛料だけで味付けしてあります。
せっかくなので『特選和牛ハンバーグ』も召し上がってみませんか。A5ランクの国産黒毛和牛100%のハンバーグです」とホールスタッフ。
A5ランクの国産黒毛和牛ならステーキなどで経験済み。だけど、ハンバーグは未体験。
もちろん、国産黒毛和牛とA5ランクの国産黒毛和牛のハンバーグの食べ比べをしたことは一度もない。というか、そもそも食べ比べをさせてくれる店があるのか?
流石、肉卸が母体の会社が始めたハンバーグ専門店だけのことはある。
「特選和牛ハンバーグ」は120g(1200円)、160g(1530円)、200g(1860円)がある。120gをセット(プラス380円)で頼むことにした。セットにはご飯、スープ、食後のソフトクリームのほか、サラダか、濃厚玉子が付いてくる。
牛骨でとったスープが素晴らしかった。化学調味料不使用。胡椒と塩だけで味付け。
濃厚玉子を肉に付けて食べるのだそうだ。濃厚玉子以外はすべておかわり自由だ。
厨房で軽く焼いた『特選和牛ハンバーグ』がカウンターに到着。
見た目では国産黒毛和牛もA5ランクの国産黒毛和牛も区別がつかない。が、舌は正直だ。A5ランクの国産黒毛和牛のほうが甘みがあり、喉が喜ぶ感じがした。
120gのハンバーグ2個と、セットを平らげたらが、もう1個食べられそうだった。良質の肉と牛脂のハンバーグなので胃にもたれにくいのかもしれない。
食事中、20代と思われる女性がひとりで入店した。明るくてコロナ対策がきちんとしている『花ハン』なら、女性客も安心して食べに来られるのかも。
女性客でも160gのハンバーグを「ペロッ」と平らげるのだそうな。
近々2号店が横浜市内にオープンする予定だ。ひとつだけ『花ハン』にいいたいことがある。
千葉県民としてはせめて都内に『花ハン』を出してほしい。
「3号店を渋谷にオープンする予定です。もう少しお待ちください」とホールスタッフ。