「私のせいで」と思うと
確かに彼氏との電話では自分の話をすることが多かったし、日曜日に映画に誘われても『明日の準備をしたいから』と断っていたし、気が付いたのは“その後、彼氏の気持ちをフォローしていなかった自分”です。
「私のせいでこの人は浮気したのだ」と思うと罪悪感が湧いてきて、“このまま別れてはダメだ”と焦る気持ちが大きくなりました。
『ごめんなさい、あなたの気持ちを考えなかった私のほうこそ間違っていた。
別れたくない、もう一度チャンスをください』
と何度も繰り返し、黙る彼氏を今から会ってくれるよう説得して、電話を切るとクルマを飛ばして彼の元へ。
複雑そうな表情の彼氏に今までのことをもう一度謝り、反省していること、これからはあなたとの時間を優先することなど、いま思い出すとまさに『口説いている』状態でした。
今までのお付き合いでこれほど必死になったことはなく、彼氏も驚いたと思います。
『◯◯の気持ちはわかった。
別れることはやめるけど、この人とはこれからも会社で会うし、仲良くすることは許してほしい』
と彼氏に言われたときは、一も二もなくOKしましたね……。
その日以来、彼氏には毎日電話して私の仕事の話より彼氏が話すことを聞くようにして、週末は少しの時間でも会うようにしています。
『浮気相手だった女性が近くにいる』と思うと胸がざわざわするけど、彼氏がその人の話題を出すことはないし、契約が取れたときなどは『すごい、よかったね!』と喜ぶと彼氏もうれしそうだし、大丈夫かなと思います。
“私のせいで浮気したのだ”というショックが消えなくて、彼氏が楽しそうだと私も幸せな反面、私の教師生活の話はできず悩みがあっても黙っている自分がいて、以前より窮屈だなと感じるときもあります。
でも、別れたくないならがんばるしかないですね」(23歳/公務員)