「こちらが悪いのだから浮気の責任は自分にある」という考え
上記のケースでは、彼氏に尽くす一方になった女性のほうが疲れてしまい、ふたたび心の距離が開いてからは彼氏からの連絡は激減し、最終的にフェードアウトのような形で関係が終わっています。
「がんばったけど、いつまでもこんな付き合い方じゃ結婚なんて無理だと思った」と女性は疲れた顔で話していましたが、罪悪感からの復縁は、相手もその姿勢を汲んで信頼を育て直そうとする気持ちがないとうまくいきません。
「彼氏が浮気をしたのは自分のせい」、そう思える振る舞いが確かに過去の自分にはあり、彼氏を傷つけた、寂しい思いをさせた「事実」は、よりを戻してもどうしても自分が尽くす側になりがちです。
ふたりの間にどこか上下関係のような窮屈さが生まれても、耐えることが当たり前になるのですね。
浮気の責任を引き受けてしまうことは、必ずその「償い」を示す自分を避けられません。
「浮気をした側が許されるお付き合い」の行く末は…
彼氏のほうに目を向けると、別の女性と親密な時間を持つ前に、彼女に自分の寂しさや不満を打ち明けるのが先でした。
それをしないでおいて二股のような状態を続け、好意が確実になってから彼女に「別れてほしい」と告げるのは、無責任とはいえないでしょうか。
浮気した自分を知っても彼女のほうが反省し、責任を引き受け、許される自分を見れば、償われることに違和感がなくなります。
復縁したはずなのに、ふたりの間でより信頼が強くなるようなやり取りがないのでは、うまくいかないのは当然です。
疲れた彼女が距離を置くのを見ても何も行動を起こさないのは、彼氏のほうはすでにふたりの関係を大切にする気持ちを失っているから。
別れたのが「浮気をした自分」が原因ではなく、何となく連絡が遠ざかってフェードアウトになった流れでは、彼氏自身も自分の考え方のおかしさに気が付かないままです。
「恋人の浮気」は相手にも問題がある
自分のせいで彼氏が浮気したのだと思っても、実際は「浮気をする前に恋人ときちんと話し合う」のが正解であり、罪悪感から浮気を許してしまう前に彼氏の状態を考えましょう。
浮気はする側にも問題があり、そこから目をそらしても結局は許す側になる自分がつらい思いをします。
浮気がわかったときこそ、ふたりの関係は対等であることを忘れてはいけません。
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彼氏に浮気されたとき、原因が自分にあると言われるとそっちを許してもらうことを考える女性がいますが、それで復縁しても本当に幸せな交際ができるのでしょうか。
復縁は、以前より愛情や信頼が育つようなつながりを持ててこそ成功といえます。
相手にその努力をする気があるかどうか、しっかり見極める強さも持っていたいですね。