「会社の人の集まりに彼女を連れて行ったときのことです。先輩の奥さんが僕に『付き合う人はみんな美人ね』と言っているのを聞き、彼女がすごい勢いで『昔の女の写真をみんな見せて』と言い出しました。

それで仕方なくスマホを見せたら、しばらく凝視していました。見終わったら荒っぽくスマホを返して『この程度を美人って言ったのね』とニッコリ。

『ライバルに美しさで勝った』と言わんばかりの態度に、ビックリしました。

もう無関係の女性ですし、ライバルも何も過去に闘争心を燃やしてどうするんでしょう。プライドを持つのはいいけれど『過去も現在も一番でないと納得しない』と言うのは困ります。

ちょくちょくそれから話題に出してきて『私はあの中で一番痩せてるでしょ』とか、なんだかいやな感じ。注意しないと直らないのでしょうか……」(りょうさん・30歳)

たしかに、彼氏の歴代の彼女には並々ならぬ感情を抱くものですが、あからさまにライバル意識をむき出しにするのはよくありません。いくら「勝った!」と思っても絶対態度に出さないように。

元カノをバカにされることは、男性にとっては過去の自分をけなされることと同じ。「元カノは性格がよかったが、この女はいったい何なんだ」と不快になり、好意が薄れてきます。

元カノを褒めたくない、そんなときは「ふんわり系なんだね」「背が高いんだね」と客観的事実を述べるか「仲良しだったんだね」と肯定だけして、無感情でいましょう。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。