「飼っていた大型犬が亡くなり、火葬も悲しいので溶かして庭に撒く事にしたいと思いました」
そんな書き出しで始まる質問が、ネットのQ&Aサービス「Yahoo!知恵袋」に投稿されて話題となった。質問者のtatugumoさんによれば「飼い犬が急に死んだ。妻の親戚などに見つかりたくないので秘密裏に処理したい。火葬業者にも事情があり頼めない」とのこと。
これに対し、死体を溶かす水酸化カリウムの入手方法を詳しく述べた回答者もいたが、多くのネットユーザーたちは揃って“ある違和感”をおぼえた。
・犬にしては超大型の50キロという体重
・毛ではなく「髪」も溶かしたいと書かれている
・本当に犬なら登録必須なので、そもそも秘密裏に処理などできないはず
質問者が処理したいのは犬の死体ではなく、“人間の死体”じゃないのか……と。
もちろん「Yahoo!知恵袋」に限らず、ネット上には釣り(読んだ人を騙すための悪ふざけ)の書き込みが多いことも事実。結局、この質問トピックも現在は読めなくなってしまい、真相は闇の中へ消えた。
ネット上での殺人予告で逮捕者が出るのは珍しくないが、こうしたケースで警察が動いたという話は聞いたことがない。そこで今回は、過去にネットで話題となった“キケンな書き込み”を調べるとともに、こうした行為が違法となるのかどうか、法律のプロフェッショナルに話を聞いてみた。
(※刺激の強い話が続きますのでご注意ください)
2ちゃんねる発「死体のうまい処理方法」
もし先に挙げた「犬の死体処理」が悪質な釣りだった場合、質問者が参考にしたのではないかと思われる有名なやりとりがある。今からちょうど10年前に匿名掲示板・2ちゃんねるで立てられた「死体の処理方法。」というスレッドだ。
こちらは自称大学生の質問者が、最初から“人間の死体”を処理したいと明かしているのが大きな特徴。また、2ちゃんねるは個人が特定されにくく、悪ノリの好きなユーザーが多いこともあり、集まった回答(レス)は非常に多彩かつ反社会的だった。手足バラバラにしてミキサーで細かくすればいいだろう。海に捨てて魚のエサにすればいい。小分けしてゴミの日に捨てるべし……などなど。
これに対する質問者からの返事もいやに具体的。死体は小柄です。死後18時間ほど経っています。自然死には見えません。腕は落とせましたが足が胴体から離れません……などなど。
スレッドの最後に、質問者は死体の処理が無事完了したこと、自分が女性を殺したことなどを書き込んで姿を消した。この時期に女性の猟奇死体が発見されたというニュースは聞かないが、それでも「釣りだから死体が見つかるはずない」のか「処理が完璧に成功したから見つからない」のかは不明。なんとも後味の悪さが残るスレッドだった。