「不倫がバレそうになったのは、私からのプレゼントを疑われたのが原因でした。
バレンタインで用意したチョコだったけど、クローゼットに隠しておいたらそれが奥さんに見つかり、『保険の人が会社に来て渡された』と彼はとっさに嘘をついたらしいのですが、『こんな高いブランド品を保険の人が客に買うはずないでしょう』と信じてもらえなかったそうです。
『本当にそうなら堂々と私に見せられるでしょう?』と言われたら彼も何も返せなくて、それ以来監視というかあれこれ探られるようになりました。
彼は『妻は鈍くて俺の人間関係とか気にしていないから』と話したことがあって、実際に誕生日プレゼントで贈ったネクタイも自分で買ったことにしたら何も突っ込まなかったそうで、私も油断していたと思います。
今夜は残業とLINEを送れば『会社に電話していい?』と言われたり、週末に『本屋に行ってくる』と家を出ようとすれば『私も買いたい本があるから』とついてきたり、会うことが難しくなりました。
『家のなかがギスギスして空気が悪い』と彼も不機嫌で、たまに八つ当たりされることもあって、結局そのまま別れました。
バレずに済んだのはよかったかもしれないけど、こんな終わり方って本当に気が滅入りますね……」(29歳/インストラクター)
本当に「鈍い妻」なら、高級なチョコレートを夫が持ち帰っても言葉を真に受けて突っ込むことはないでしょう。
安心していたのは夫だけで、一度確信に近い疑惑を持つと妻は真実を突き止めるまで探ることをやめません。
配偶者を甘く見ると、その報いは必ず窮屈さとなって返ってきます。