2: 別れ話を中途半端にしない

社内恋愛に関係なく、お互いにわだかまりを残さないことが円満に別れるために大切です。

なぜなら、残ったわだかまりは未練や相手への執着につながっていく可能性があるからです。

商社に勤めるAさん(27歳・女性)は、元カレが粘着タイプだったこともあり、別れるまで仕事終わりに週に2日を2週間、計4回の話し合いの機会を設けたといいます。

「別れたくないほうは感情的になっているから1日で終わらせるのではなく、落ち着かせるためにも数日かけました。まずは別れたいことを伝えて、それに対する相手の意見を聞いて。初日は『嫌だ』とか感情的な言葉ばかりだったので、翌日も仕事ということで『明日改めて話そう』と言いました。

次の日も仕事終わりに、会ったときには相手は冷静に別れたくない理由を話し始めたので、それに対して私は別れたい理由を伝えました。

最後の2日間はいってみれば質問コーナーみたいな感じです。『俺が〇〇を直すっていっても別れるの?』と聞かれたら『何度も直してと言ったけど直らず、それが辛かった』と。そうすることで相手にも“もう無理なんだ”、“こんなに意志が強いんだ”と伝えられました」

未練や執着など、どんな感情であれ気持ちの残った相手が社内にいれば、もやもやしてしまうのは当然のこと。その気持ちを残さないことがポイントです。

3: 別れたあとの仕事の関係を話し合う

社内恋愛は別れたあとに「もう二度と顔を合わせたくない」という思いを貫くことができません。恋人関係から仕事関係での付き合いに戻るときにはどのような付き合いが理想なのかを話し合っておきましょう。

印刷関係で働くMさん(28歳・男性)は感情的になりがちな元彼女との職場の関係について

「別れた後はとにかく会社の内容以外は個人的に連絡を取り合わないことが必要だと思って、『2人のときは仕事の内容という最低限のコミュニケーションに留めること』、『大人数でいるときは周囲に気を遣わせないためにもある程度OK』というようなルールを2人で決めました。

彼女は付き合っているときも感情的になると平気で無視するようなタイプだったので、『絶対に社内では無視しないこと』というのも強く言っておきました。

お互いに大人なので、ルールを決めると結構スムーズに行くんですよ。感情より理性が先行する感じでしょうか」

と語ります。

社内恋愛が終わった後に一番必要なのは“大人の対応”です。それをルール化しておくと衝突する機会がグッと減らせます。