無事に息子の就職が決まり家を出たとき、私も離婚届を差し出し『離婚してください』と夫に言いました。
夫は予想通り特に反対もせず判をついてくれて、財産分与は貯金を半分にすることで決まり、あっさり離婚が成立。
それからは晴れやかな気持ちで実家での生活を楽しんでいますが、大変なのは両親の用事に付き合うことです。
ふたりとも高齢なので、日々の通院に買い物など付き添わないといけないときが多く、在宅での仕事を続けている私は時間を取られることがストレスで。
出戻り状態で家に置いてもらっているので断ることもできないし、でも仕事をする時間がないので収入はなかなか増えず、ひとりで両親の世話をすることがこんなに大変だとは思ってもみませんでした。
離婚そのものは後悔していませんが、今の暮らしにはちょっと困っていますね」(女性/50歳/ハンドメイド作家)
離婚には苦労しなかったけれど、実家に戻り今度は両親との生活で大変な思いをするケースもあります。
自分の年齢が高ければ当然親も高齢なわけで、お世話に時間を取られるのは仕方のないこととはいえ、ひとりだと負担は大きいですよね。
離婚すると頼れる人が一気に減るので、熟年離婚の場合は特に、親と自分の老後をしっかりと考えて決めることが肝心です。
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