2: 仕事を減らした

働くママにとって、この決断はかなり勇気が必要ですよね。しかし、実際に仕事を減らしたママたちからは軒並みポジティブな意見が聞かれました。

「育児中のイライラって、実は子どもから直接受けるものはごくわずかなんですよね。

私の場合は、仕事の業務量が多いことや家に帰ってからも仕事の連絡が来ることにイライラして、子どもに当たってしまっていた気がします。

転職して年収は下がりましたが、時短・在宅勤務ができるようになったことで随分日々の雰囲気が穏やかになりました」(IT関係企業勤務/35歳)

共働きで経済的な余裕はあるものの、子育てをしながらの仕事は少なからずママの心の余裕を削ってしまいます。

仕事を減らしたり辞めたりしたママたちも、最初は「自由に使えるお金がなくなる」と二の足を踏んだそうですが、結果的には「本当に減らしてよかった、心の余裕が一番大事」と感じることばかりだったようです。

3: 習い事を減らした

子どもの習い事の送り迎えや、宿題のチェックが大きな負担になっているというママは多いですよね。

「子どものため」と思って始めることが多いがゆえ、また、「せっかく続けたのに」という気持ちから、なかなか減らす決断をできないということも多いのではないでしょうか?

「私の友人たちが働きながら子どもを育てて、しかも野球やピアノや学習塾など複数の習い事をさせている姿に感化されて……。私は専業主婦なのだからみんなよりもきちんとしなくちゃと、娘にたくさん習い事をさせるようにしていました。

幸い、娘はどの習い事も楽しそうにやってくれていたのですが、送り迎えや楽器の練習を毎日させるなどの“ママのタスク”が思ったよりも多すぎて、しんどくなってしまいました。

かわいそうだなと思いつつも、娘に『習い事は週3回までにしよう』と提案したら、意外にすんなり受け入れてくれました」(専業主婦/34歳)

この娘さんは、どんな習い事も楽しそうに通うものの、全ての習い事に対して執着があるわけではなかったようです。

たくさん習い事をしている子は、無意識に習い事に優先順位をつけていることも多いため、習い事を減らすことに対して親が罪悪感を感じるほどではないのかもしれませんね。

また、周囲が子どもにたくさんの習い事をさせているからといって、それにただ沿うような動きをすると、親だけでなく子どももしんどくなってしまう場合があります。

親も子もキャパは人それぞれということを心得ましょう。