パパにイクメンになってもらうコツ
――パパをこれからイクメンにするコツってありますか?
福田さん「ありますよ。自分と向き合い、パパに伝えることがまずは重要です。具体的に一つずつ紹介しますね。
完璧な母親になることをやめる
福田さん「まずは、完璧な母親になろうとすることをやめてください。「完璧な母親なんかいない。完璧ないい母親になろうとしなくても大丈夫なんだ」という事をママがまず知ることがもっとも重要です。
ママ一人で子育ては到底できません。それをよく理解して「完璧にできない自分」を許してあげて下さい。
私自身も子供を育てていますが、母子をカウンセリングする立場の私でも、自分の子供を一人で育てる事はできません。完璧どころかグータラママです。
今まで一人で頑張ろうとされてきたママさんは、大いに自分を褒めてあげて欲しいです。こんなに大きなプレッシャーの中、本当によく頑張ってきたねって」
子育ての中の「苦手な部分」を知り、助けてもらう
福田さん「子育てにも色んな作業があります。肩の力を抜くと、子育ての中で自分が苦手な作業 大変な作業というのが見えてきます。苦手な作業、大変な作業をパパに相談して助けてもらうという気持ちを持つ事が大切です。
例えば私自身は子供と遊ぶのが苦手です。遊ぼう遊ぼうって言われるとめんどくさいなぁと感じたり、アレコレしたいことがあるのにって思ってしまうことがあります。
でも意外と男の人は、子供と思じ目線で楽しく遊べたりする事もあるようです。こうして、苦手な部分をサポートしてもらうだけでも、ママの気持ちは軽くなりますし、パパも頼って貰ったことを覚えています」
パパをよく観察し尊敬ポイントを見つける
福田さん「苦手な作業を助けてもらった時のご主人の様子をよく観察して、「すごいな…。私にはできないかも」という尊敬ポイントを見つけてください。
もしかしたら「私はパパと同じことをしてあげられない。私はダメだ」って思ってしまう事もあるかもしれません。「そんなやり方じゃダメでしょ!」と口出ししたくなる事もあるかもしれません。
でもそれと同時に頭の片隅で「なるほど」とか「すごいなぁ」という気持ちでなるべく関心を持ってご主人を観察してみてください。ママが気づいていないだけで「隠れイクメンポイント」を見つけるきっかけになります」
尊敬ポイントを認め、コツを教えてもらう
福田さん「すごいな、と尊敬できるポイントが見つかったら「私はそんな風にできないんだけど、どうしたらそういう風にできるの?」とパパの尊敬ポイントを認めて、コツを教えて貰ってください。
ただ、特に今まで子育てに携わってこなかったパパは子育ての初心者です。なかなか尊敬ポイントが見つけられない方もいるかもしれません。
もし尊敬ポイントが見つけられなかった場合は、「そうそう、大変だよね」「この部分がうまくできないんだよね」と共感するだけで十分効果的です。こうして共感しあうことが、子育てのプレッシャーや責任を自然に分かち合うことにつながります」