【88 Asia】色合いも香りもスパイシーな「海老の毛沢東」

スタッフおすすめの「海老の毛沢東」

「海老の毛沢東(1280円)」は太い海老(タイショウエビ?)を殻付きのまま炒め、ニンニクや複数のスパイスやオキアミのような干し海老で味付けをした一品。

この料理名は、スパイス料理が大好物だった毛沢東にちなむ、〈毛沢東スパイス〉に由来するのかもしれない。

スパイシーだが、猛烈に辛いわけでもなく、ベトナムビールをおいしく飲むにはぴったりだった。

屋号の「88」の意味がわからなかった。スタッフに尋ねたところ、「米を意味する」と教えてくれた。鳥羽シェフ側から屋号を提案されたそうだ。

という話を聞くと、やはり、最後は米で〆るべきかもしれない。タイやベトナムの料理を食べ、ベトナムビールを飲んだ〆は米麺、フォーに飾ってもらおう。

「88フォー」はさっぱり食べられるウマさ

「88フォー(牛肉のフォー、980円)」は一見濃厚なスープのようだったが、意外や意外あっさり味だった。

牛肉がそえられていたが、肉もさっぱり味でうまかった。

【88 Asia】パクチー好きを虜にする「88フォー」

銀座の『ベトナムアリス』がこの店の母体だ。

オーセンティックなベトナム料理を得意とするレストランが、ミシュランシェフ鳥羽周作さんとタッグを組み、アジア飯をコンセプトに『88 Asia』をはじめた。

コロナ禍で大好きな東南アジアに出かけられないとお嘆きのあなた。

せめて料理だけでも東南アジアの熱い風に吹かれてこよう。

【88 Asia】外観

【88 Asia】

住所/東京都世田谷区玉川3-23-18

電話/03-5797-9676

営業時間/11時〜15時、17時〜22時(LO21時)

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。