「40歳を過ぎたころから、夫がいつもイライラしている」

「夫はいつも疲れているし……性欲が落ちたみたいで夫婦の営みも減ってしまった」

女性だけでなく、男性にも存在する更年期。中高年の男性には、男性ホルモンの減少によってさまざまな不調が起こります。

「自分は更年期なのだ」と本人が自覚できていないことも多く、更年期の夫婦が互いにイライラをぶつけあって夫婦げんかに転じるケースもあるようです。

今回は、男性更年期に多く見られる症状と、その対処法を解説します。

1. もしかしてうちの夫、更年期?

男性更年期は「加齢性腺機能低下症」ともいい、40歳代以降の男性は男性ホルモンの低下によって男性更年期の不調が出る可能性があります。

本人が自覚しやすい症状と、家族が気づきやすい症状があるので、それぞれを解説します。

1-1. 本人が感じやすい主な症状

男性更年期では、倦怠感や筋肉痛などを感じやすくなったり、急な発汗を自覚したりする場合があります。

ED(勃起障害)や性欲低下のように、性機能の不調も本人が気づきやすい症状です。

1-2. 家族が気づきやすい主な症状

うつっぽさやイライラは、周囲の人が気づきやすい更年期症状です。

中年以降、以前よりも笑わなくなったり、怒りっぽくなったりなどの精神的な不調が見られる場合は、背景に男性更年期が隠れている可能性があります。