「彼女は友達関係の頃から世話焼きで、俺の食事や生活リズムについてあれこれと口出ししていました。
好きになったのは明るくて芯が強く、仕事でミスをしても自分の非を認めて一生懸命にがんばる姿を見てきたからです。
彼女になってからも俺の相談をしっかり聞いてくれるし、人として信頼していました。
問題なのは、俺の部屋の状態についてうるさく言ってくること。
『湿気がこもるから布団は敷きっぱなしにしないで』『不衛生だから食器は洗い場に溜めないで』など、俺のためと思って言ってくれるのはわかるけど、毎回そうだとさすがにつらくて。
先日、新しいゲーム機を買ったので一緒に遊ぼうとおうちデートに誘ったら、部屋に入るなり『床に直接置いたらホコリが入る』『まず棚の掃除をして』と小言が始まり、『後でするよ』とゲーム機を起動したら『私が落ち着かないの』といきなり電源を落とされて、カチンときました。
『お母さんじゃないんだから、うるさく言わないでほしい』と正直に言ったら、案の定『あなたが困るだろうと思って言っているの』と返してきて、もう帰ってくれと思いましたね……。
『わかった。掃除するから、今日はもう帰って』と伝えたら今度は『一緒にいたい』と言い出したので、『悪いけど、そんな気になれないよ』とはっきり返しました。
彼女は、俺の強い言葉に引いたように『もういい』と慌ててバッグをつかんで出ていったけど、せっかく楽しく遊ぶつもりだったのにいきなりゲーム機の電源を落とされたら、いい気はしませんよね。
この一件以来、彼女とは距離ができて連絡が減ったけど、いつまでもこの調子なら付き合うのは無理だなと思っています」(33歳/製造)
彼氏のためと思っても、相手がそれを嫌がるときはやめるのが当然です。
一緒に楽しみたい気持ちを折られた彼氏の気持ちを考えれば、自分の振る舞いのまずさがわかるはず。
過剰な口出しは、恋人ではなくうるさい身内を思わせるため、愛情が続きません。
気になるときは、一度伝えてみて様子を見るような余裕も持っていたいですね。