ディズニーは2023年に、会社設立100周年を迎えます。
「Disney 100 Years of Wonder/これからの物語も、一緒に。」と題したアニバーサリーイヤーに公開される注目映画をピックアップ。
楽しみな作品がたくさんある中、ディズニーの劇場公開映画から2作品を主観だけで選びました。
シンガポールで開催されたアジア向けプレス発表会「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」の会場からお届けします。
リトル・マーメイドが実写化!
2023年初夏公開の実写版『リトル・マーメイド』。
ロブ・マーシャル監督は、9月のD23 Expoにて、ポストプロダクション段階にあると説明。
海中のCG処理を行うため、なかなか完全な映像にならないため、予告編でも「パート・オブ・ユア・ワールド」のシーンを中心に構成されています。
イベントでは、「パート・オブ・ユア・ワールド」のシーンを全編上映しました。
基本的にアニメーション版に忠実に作られており、歌詞やメロディはほぼアニメーション通り。
息遣いや演出面で実写らしさが表れています。
アリエル役は、ハリー・ベイリー。
数分間の映像だけで涙してしまう圧巻の歌声の持ち主です。
「アリエルを今の世代で誰がやるか、非常に広範囲に探した」とし、その中で「この人が『パート・オブ・ユア・ワールド』をやるべきだ」とハリー・ベイリーを選んだと語っています。
この「パート・オブ・ユア・ワールド」を映画館で観るだけでも価値のある作品。
音楽は、アニメーション版のアラン・メンケンに、『モアナと伝説の海』などを手がけたリン=マニュエル・ミランダが加わり、新たな音楽にも注目です。
ディズニー100年間の集大成『ウィッシュ』
2023年冬公開の『ウィッシュ』。
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ62作目となる作品です。
17歳の少女アーニャを主人公に、ディズニーが100年かけて描いてきた「願い」の力に真正面から向き合います。
2Dのような質感の映像で、ミュージカル作品。
ディズニー100周年記念作品にふさわしいテーマと作風です。
テーマパークなどディズニー全社を挙げて100周年をお祝いしますが、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオは、アニメーションが100年繋いできた歴史を祝おうと、非常に強い気合いを感じました。
まだイメージアートやラフな映像の状態ですが、イベントで上映された映像では、『ピノキオ』冒頭の立体的な街並みや、美しい髪や服の動きなど、伝統的なアニメーションを新たに描いている様子がわかりました。
ウォルトがインスピレーションを受けた美術を、今のテクノロジーを駆使して表現しているそうです。
ディズニーの歴史に残ることは間違いない、2023年の注目2作品です。