3.鼻づまりが改善しないときは漢方もおすすめ

対策をしても鼻づまりが改善しないという方には、漢方薬もおすすめです。

漢方薬のなかには、「鼻水」「鼻づまり」「慢性鼻炎」「蓄膿症」などに効果が認められているものがあり、耳鼻科では自然由来の治療としても使われています。

鼻づまりに対しては、「血流をよくして鼻の粘膜を強くする」「水分の循環をよくして鼻水を改善する」「鼻の粘膜の炎症を和らげる」「免疫力を上げる」などの作用がある漢方薬を選び、根本からの改善を目指します。

また、漢方薬は自然由来の治療薬です。鼻づまりの回復だけでなく、免疫力を上げたり自律神経を整えたりして心とからだ全体を改善し、からだの機能を回復させることを得意としています。

鼻づまりにおすすめの漢方薬

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

余分な「水(すい)」によって冷えた鼻粘膜をあたため、水分代謝を促すことにより、うすい水様の鼻水や鼻づまりなどの症状を抑える漢方薬です。かぜやアレルギー性鼻炎、花粉症にもよく使われます。

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

からだをあたためる「葛根湯(かっこんとう)」に、血行を改善する「川芎(せんきゅう)」と、鼻の通りをよくするといわれる「辛夷(しんい)」を配合した漢方薬です。余分な「水」によってむくんだ鼻粘膜の腫れを減らし、鼻づまりの症状や慢性鼻炎を改善します。

漢方薬を選ぶときには、自分の症状や体質に合うかどうかを見極めることが大切です。からだに合っていないと、効果が得られないこともあります。

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今回は、鼻づまりの原因と、その対処法についてご紹介しました。寒暖差のほか、ダニアレルギー、秋冬の花粉症が原因になっていることもあります。対策をしても改善しない方は、漢方薬の使用もご検討ください。

また、1年中鼻づまりがある方は、慢性副鼻腔炎などの病気の可能性があるため、耳鼻科を受診しましょう。

<この記事を書いた人>

薬剤師 中山 歩実
大学病院、市立病院での勤務を経て、長期療養型の病院へ転職。なかなか改善しない症状に対し漢方を使ったサポートを実施している。
さまざまな病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。がんや感染症、生活習慣病など幅広い疾患や薬についての記事制作を担当。「誰もが自分のからだを労れる社会」を目指し、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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