ウレぴあ総研をご覧のみな様、はじめまして。女性権利研究家・コラムニストの園山せつこです。

企業や上司によるパワハラ、モラハラなど権利侵害に関する言葉が普及しつつある一方で、自分自身が「これってセクハラ?」というような言葉や行動を受けても「私が自意識過剰なだけかも・・・」と見過ごしてしまう女性が根強くいるようです。

今回は具体的にセクハラとは何なのか、実例をもとに考えましょう。

 

 

これってセクハラ?

読者から園山先生に質問を募集した結果、悩める女性たちから予想以上の数のお便りが送られてきました。今回はそのうちの5つについて、園山先生の見解を窺ってみました。

 

 

1.運転席での傍若無人な態度

園山先生、初めまして。アパレル企業に勤めているアサミと申します。先日、職場の近くの比較的大きめの道路の横断歩道を渡っていたところ、横断歩道と「平行に」やってきた車に激突され、腰を強打しました。車は私にぶつかった後何食わぬ顔で横断歩道上を走り去って行きましたが、あまりの出来事に空いた口が塞がりませんでした。

その日から腰の感覚がある日とない日が半々でやって来るのも困るのですが、ぶつけるにしてもせめて横断歩道と垂直の方向で当たるのがマナーでないでしょうか。これってセクハラになりませんか?(アサミさん・22歳)
 

 

お便りありがとうございます。まず、セクハラの定義から申しますと、これは男から女など主に異性間での(同性同士のセクハラもあります)相手が不快に思うような言動・行動であったり、性的な嫌がらせに対して使われる言葉であって、A子さんの場合は歩道で車に轢かれていますので立派な轢き逃げ事件です。

こういった場合はセクハラに関する相談コーナーなどではなく警察に通報すべきですし、また腰の感覚に異常があるようですので整形外科等での受診をお勧めします。もう二度と送ってこないでください。

 

 

 

 

2.上司の理不尽な因縁

園山先生、はじめまして。流通関係の職場で事務の仕事をしているリョウコです。先日、職場のパイプイスに乗ってこれを滑らせて遊んでいたところ、普段から私に何かと文句をつけてくる上司から「勤務中にそういうことをしないでくれ」「仕事をしろ」などと意味のわからないことで怒られてしまいました。

その時は怖さと悔しさで何も言い返せなかったのですが、後になってからこれはあまりに理不尽ではないのかと怒りが湧いてきました。

考えたところ上司は30代後半で独身で、性的に魅力のある私にちょっかいをかけて気を引きたいのかもしれないと思うのですが、私は年上に興味がないため困惑しています。理由もないのに無理矢理インネンをつけてくる上司、これってセクハラに当たりませんか?
(リョウコさん・24歳)

 

 

働け。

 

 

 

 

3.突然のプロポーズ

私はモテるのですが、先日取引先の男性に突然プロポーズされました。「あたなのことを一生大切にしたい」とのことですが、私は常に3人以上の男性からアプローチされている状態で、しばらくこの状況を楽しみたいという気持ちも捨てられないでいます。

プロポーズしてきた男性の顔は合格点で、年収も1000万円超とまあまあです。このあたりで手を打ったほうがいいのでしょうか?(チサトさん・25歳)

 

 

セクハラ関係なくないですか?嫌がらせのつもりなら間に合っていますのでお便りは不要です。このコーナーはセクハラあるいはそれに類する行為で不快な思いをしている、そして対処法が分からずに困っている女性が相談するために設けられています。

自慢がしたいなら銀座か代官山のカフェにでも友人を集めてテラスの席でサングラスをテカテカ光らせ、テーブルの足につないだチワワをキャンキャン吠えさせつつ優雅にオーガニック飲料でも飲みながらやってください。私にはそんな世界は関係ない。

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