愛される女性、モテる女性は、やはり聴き上手です。
聴き上手の女性が愛される理由は?そして、どんな聴き方が男性の心を遠ざけ、どんな聴き方が男性の心を惹きつけるのでしょう?
恋愛・婚活パートナーシップカウンセラーの阿部友洋さんにお話を伺いました。
聴き上手な女性はなぜ愛される?
女性は、男性と比べて話すのが得意な方が多いです。その日あった嫌な出来事、悩み事、今感じていること……気軽に他人に打ち明けられます。そして、他人に打ち明けることで、ストレスを発散させます。
しかし、男性はそうではないと、阿部さんは言います。
阿部さん「男性は、嫌なことがあったときや悩み事ができたとき、ストレスがたまったときには、まず『逃避行動』を取る傾向が強いです。逃避行動とは、スポーツ観戦をしたり、ゲームに集中したり、趣味に没頭する、お酒を飲む……などです。
男性にとって、自分の胸の内を明かすということは、自分の弱みをさらけ出すということ。自分の弱みをさらけ出すということは、『自分は弱い人間』と認めるようなものなので、気軽に他人に打ち明けられないのです。なので、まずは自分で消化しようとするんですね。
ただ、やはりそのような逃避行動だけでは満たされません。ストレスがたまって自分で消化できないとき、また逆に、仕事ですごく嬉しいことがあったとき、男性も自分の話をしたくなるときがあります。
そんなとき、自分の話を聴いて、気持ちを受け止めてくれる女性がいたら、それは男性にとってとても貴重な存在です。そういう女性には、男性はどんどん饒舌になり、心を許し、胸の内を打ち明けます。」
彼氏がスマホのゲームに没頭していたり、サッカーの試合を無言で熱心に観ていたり……という場面に遭遇したことのある女性も多いでしょう。
これらは、すべてストレス発散のための逃避行動の可能性が高いということですね。
では、自分の話をすることはまったくないのか?というと、そうではなくて、聴き上手の女性がいれば、男性も自分の話をするとのこと。男性はみんな、話を聴いてくれる女性の存在を求めているのです。
男性の心を遠ざけるNGな聴き方5つ
まずは、多くの女性が無意識にやってしまいがちな、男性の心を遠ざけ、口を閉ざす聴き方について伺いました。
1.無表情で聴く
顔の表情をほとんど変えないで聴かれると、男性は本当に自分の話を聴いてもらっているのか自信が持てません。加えて、「俺の話がつまらないのかな」「退屈なのかな」と思い、口がどんどん重くなります。
2.目を合わせずに聴く
以前、とある女性と食事に行った際、1時間半ほど一緒にいたのですが、その間、まったく目が合いませんでした。カウンターで隣同士の席だったというのもありますが、こちらが相手の方を見ても、相手の女性はまったくこちらを、チラリとも見ない。
この女性ほど極端な方はそういらっしゃらないと思いますが、「男性と目を合わせるのが苦手」という女性は少なくないようです。
目を合わさないのは、女性からすれば「恥ずかしい」という気持ちがあるのかもしれませんが、目を合わせないで聴かれると、男性は「嫌われているのかな」と不安になり、場を楽しめなくなります。
3.会話泥棒をする
人が話をしている最中、「そういえば私もさ~」「そういえばこの間……」と自分の話にすり替えることを、『会話泥棒』といいます。女性同士の気軽な雑談ではOKですが、男性の話を聴いているときは、これはNGです。
男は口下手で、気が弱いところもあるので、会話泥棒をされると、「俺の話がつまらないからだな」と解釈し、「もう自分の話をするのはやめておこう」となります。
心を閉ざす原因になる可能性大です。
4.否定やダメ出しをする
男性の話を聴いている最中、「それは違うでしょ」「それってあなたにも問題があるわよ」と、否定やダメ出しをしたくなることもあると思います。長年の付き合いだと、欠点や短所が分かるので、余計に言いたくなりますよね。
男性が自分の話をするときというのは、否定やダメ出しをしてほしくて言っているわけではないのです。これは女性も同じかと思います。気持ちを消化したくて打ち明けているのに、否定やダメ出しをされるとよけいに落ち込みますし、嫌な気持ちになりますよね。
男性はプライドが高いので、女性に否定やダメ出しをされると、「この子には二度と話さないでおこう」と思いますし、言い争いや喧嘩に発展してしまう可能性もあります。
5.アドバイスをする
男性の話を聴いて、「その場合は、こうすればいいんじゃない?」「あなたは〇〇したらいいと思う」と、アドバイスをするのもやめましょう。特に、上から目線での物言いはNGです。
男性が自分の話を女性にするときは、アドバイスをしてほしくて言っているのではないということも、分かっていてほしいポイントです。
基本的に男性は、付き合っている女性や恋愛対象の女性には、「アドバイスなんて絶対にしてほしくない」と思っています。