「やっと“よーいどん”のスタートが切れたばかりだと思う」
――キネマ倶楽部に憧れを抱いていた理由は何かあるんでしょうか。
百合子:あ、キネマ倶楽部に憧れがあったわけではないです。僕の中でボヤッと2年以内でこのくらいだったらいい線いってるのかなって基準がここでした。
チケット代を無料とかにして無理矢理にイベントを成立させるんじゃなくて自分が納得できる形でやりたかったのかな。だからこそ難しいですよね。でも僕の本気を結果で確認できて満足です。
潤-URU-:僕としては、キネマ俱楽部は百合子のために頑張ったライブだったんですよ。僕も百合子と同じようにうまくいかないバンド時代を味わっているからこそ、彼のキネマ俱楽部にかける意気込みは察してました。
普段のライブでは自分が熱くなることが最優先ですが、メンバーを集めて、バンドをここまで引っ張ってきた百合子の努力が実を結ぶ場所がキネマ倶楽部だと思ったので、この日は百合子のためにやろうと。
百合子:うぅ…(泣き真似)。
潤-URU-:いやそういうのいいから(笑)。まぁでも初めて人のために頑張らないといけないなって思ったライブでしたね。
百合子:嬉しいです。
潤-URU-:今後はそういう気持ちは一切ないですけどね。
百合子:え。
――いい話ですね。そして4月20日からは初めての全国ワンマンツアー『mother me this』が始まります。どんなツアーにしたいですか?
狂ヰ散流:札幌や福岡には初めて行くので、初めて見る人に「鐘ト銃声はこういうバンドなんだ」って知ってもらえる機会になったらいいなと思います。あとは一本一本集中して楽しくやれたらなと。
百合子:無事に最後まで実りあるツアーにはもちろんしたいです。でも少し現実に直面する痛みも必要なツアーになるんじゃないかなあって思います。キネマ倶楽部でやっと「よーいどん」のスタートが切れたばかりだと思うので。これからは自分たちより何歩も先をいったバンドとの競争ばかりになると思うんですよね。その為にも現実の評価を再確認する必要があると思ってます。
潤-URU-:僕はライブのために自分がこのバンドにいると思っているので、ライブで熱くなれないのはもう自分じゃないから、このツアーでもとにかく周りを巻き込めるように僕自身が燃えられればいいなと。それが数字にも繋がってくると思ってます。
詠真:僕は体調を崩さないように気をつけたいと思います。
――ちなみに、今後MVの制作予定はありますか? 鐘ト銃声の世界観を映像で見たいというファンも多いと思います。
百合子:僕も色々考えはあるんですけどね(笑)。「鐘ト銃声はMVないの?」ってよく聞かれます。
潤-URU-:僕らは結成当初からずっと「MV要らなくね?」って言ってます。MVをいっぱい出していても、うちより動員ないバンドもいるし、必要性をあまり感じないなと。数字に直結するのか疑問なんですよね。
百合子:動員(笑)。
潤-URU-:特にボーカルは思ってますよ。
狂ヰ散流:いやいやいや! そんなこと言ってないじゃないですかあ。まあいつかは出したいですけどね。でも今じゃないかな。ちゃんと土台ができて、色々なピースが揃ってから。
百合子:うるさい。まあ正直なとこ、制作費がないだけですね。ウレぴあさん、ご出資お願いします!
ライブ情報
LIVE TOUR 2023 SPRING 「mother me this」
#1 2023/4/20(thu.) 【仙台】SENDAI enn 3rd
#2 2023/04/22(sat.) 【札幌】SAPPORO crazy monkey
#3 2023/04/22(sun.) 【札幌】SAPPORO crazy monkey
#4 2023/04/27(thu.) 【福岡】FUKUOKA DRUM SON
#5 2023/04/29(sat.) 【大阪】UMEDA Rumio
#6 2023/04/30(sun.) 【名古屋】NAGOYA ell.SIZE
#finale 2023/05/28 (sun.) 【東京】IKEBUKURO harevutai