「小さい頃からおとなしいというか自己主張の少ない子で、小学校に入学してからもお友達と喧嘩をするようなトラブルもなく、順調に学校生活を送れていたと思います。
3年生になり、クラスの友達と遊ぶことが増えて必ず一度家に戻ってから待ち合わせの公園に向かっていたのですが、帰宅して何をしていたか報告してくれるのを聞くのも楽しかったですね。
元気でよかったと思っていたら、あるとき学校から連絡が。
『○○くんが、公園の花壇を踏み荒らしていると近所のかたから報告がありました』と言われたときは、本当にびっくりして言葉が出ませんでした。
息子以外に名前が出ているのはいつも一緒に遊んでいる子どもたちで、近所の人たちもよく知っているのですよね。
そんなことをしたなんて息子の口から一度も出たことがなく、悪いこととわかっていて黙っていたのか、悪いと思っていなければ私たちに言うはず、とパニックでした。
学校には申し訳ありませんと何度も謝り、その日学校から帰った息子に『公園で何をしているの?花壇を荒らしているのは本当?』と尋ねるとバツの悪そうな顔をするので、やはり黙っていただけなのだと思わず怒鳴りそうになりましたね……。
『みんながやるから僕もつい』と言うので、『誰がやろうと関係ない、悪いこととわかっているのなら絶対にやってはダメ』と改めて伝えました。
息子の行動もショックだけど、そんなことをする子なのだと近所の人に知られてしまったことも悲しく、しばらく外で遊ぶことは禁止にしました。
今まで何でも話してくれたから信用していたけれど、大きくなるにつれ悪いことは黙っている知恵もつくのを改めて考えましたね……」(44歳/セールス)
してはいけないとわかっていても、周りのノリに巻き込まれてついやってしまう、というのも子どもではよくあります。
問題なのはそれを親に報告しないことで、言ってくれることだけを鵜呑みにしていると突然こんな連絡が来ることもあるのですね。
悪いと自覚できるならやらないこと、をきちんと覚えてもらうのが重要です。