法務省の人権相談や警察を利用しよう
学校や、いじめている子との親との話し合いが無駄ならどうすればいいのでしょうか。
お勧めの方法は、法務省が運営している人権相談です。人権相談というと、なにか大げさに感じがちですが、学校のいじめについても迅速に対応してくれます。
法務局が、学校側に申し入れをしてくれたり、関係の調整を図ってくれることも少なくありません。
学校は、外部の法的効力を持った機関からの申し入れがあると、とたんに態度が軟化することがよくあります。それだけで、問題が解決してしまうことも珍しくありません。
また、いじめによって、金銭的被害や身体的被害を被っている場合は、迷わず警察に相談することも大事です。
大げさなように思えますが、いくら子どもだからといって、人にケガをさせたり、金銭を脅し取ったりしていいわけがありません。
こういった状態は、話し合いで解決することはまれです。当事者と加害者の直接対話ではなく、外部の公的機関に委ねるのがベストです。
警察に相談というと、尻込みされるかもしれませんが、実際に所轄の警察署に医師の診断書や、具体的な金銭的被害の記録を提示すると迅速に動いてくれることが珍しくありません。
子どもの心のケアをかねて転校も視野に
さて、法務省の人権相談や警察への訴えでいじめ問題が解決して、子どもがもとの学校に通いたいというのなら、様子をみながら、通わせても大丈夫でしょう。
ですが、もうどうしても元の学校に行きたくないというのなら、転校も良い方法です。
普通校への転校だけではなく、いじめを受けて不登校になった子のケアをしてくれるフリースクールも多数存在します。
「いじめられて、学校に行きたくなくなった子がたくさん通っている学校があるんだけど、遊びに行ってみない?」
決して無理強いはせずに、こう誘ってみてください。
ママにしてみれば、「このまま引きこもりになるのではないか」といった心配があるでしょう。ですが、時間とともに心の傷が癒えて、子どもも行動を起こしたくなるはずです。そうしたら見学に行ってみてください。
フリースクールというと、学業の遅れが取り戻せるか、心配されるママも多いと思います。
ですが、実際フリースクールから有名大学に進学した子どもは何人もいます。子どもは、成長する力を持っています。
自分にとって居心地の良い環境ならば、学力も必然的に伸びてきます。焦らず見守ってあげてくださいね。
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子どもがいじめに遭っていると分かると、親としては不安が募りますが、一番辛いのはやはり本人です。
こういう時だからこそ、親が一番の味方であることをしっかりと伝えていくことが大切です。
家庭だけで抱え込まず、しっかりと然るべき機関に頼ること、これだけでも解決のスピードや選択肢が多くなります。