料理を作るとき、「中はまだ生なのに焦げてしまった」「お肉がパサついてしまった」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。
そんな悩みを解決してくれるのが、最近話題になっている調理法「コールドスタート」です。
冷たいフライパンに食材を入れてから火にかけることで、生焼けになりがちなハンバーグやパサつきがちなチキンソテーも、じっくり火を通すことでおいしく仕上がるんです。
今回は、「コールドスタート」の魅力やレシピを紹介します。
コールドスタートの魅力とは?
コールドスタートとは、その名の通り冷たい状態からスタートする調理法のこと。
じっくり火を通すことで食材の表面がカリッと焼け、中までしっかり火を通すことができます。
また、食材の水分が逃げにくくなり、旨みや栄養素が閉じ込められるんです。
付きっきりで慌ただしく動く必要がないので、火にかけている間に洗い物をしたり、ほかの料理を作ったりもできますよ。
ハンバーグ
ハンバーグは大人気のお肉料理ですが、生焼けになってしまったり、焼いている途中に割れてしまったりと意外と作るのが難しいですよね。
ハンバーグが割れる原因は、お肉の縮み。急激に温度が上がると脂が出てお肉が縮み、その間に空気が入って割れてしまうんです。
コールドスタートでゆっくり温度を上げると割れにくくなり、じわじわと火が通るので焦げずに中までしっかり火が通ります。
材料(2人前)
・合いびき肉…200g
・塩…小さじ1
・玉ねぎ…1/2個
・こしょう…少々
Aパン粉…大さじ2
A牛乳…大さじ1.5
A卵…1/2個
・サラダ油…小さじ2
〈トマトソース〉
・カットトマト缶…1/4缶
・中濃ソース…大さじ1
・ケチャップ…大さじ1
作り方
1.玉ねぎをみじん切りにしておきます。
2.ボウルにひき肉と塩こしょうを入れ、粘り気が出るまで混ぜます。
3.Aと玉ねぎを加えて混ぜ、2等分にして小判型に丸めます。
4.フライパンにサラダ油をひいてハンバーグを置き、フタをして中火にかけます。パチパチと音がしてきたら弱火にして5分焼きましょう。
5.片面が焼けたら裏返し、フタを取ってさらに5分焼きます。
6.ハンバーグをお皿に盛り付けて、肉汁が残ったフライパンにトマトソースの材料を入れて煮立たせます。
7.ハンバーグの上にソースをかけたら完成です。
実食
焦げることもなく、生焼けになることもなく、ふっくらジューシーに仕上がりました。
旨みがギュッと閉じ込められていて、噛むほどに肉汁が溢れ出します。
トマトソースもほどよい酸味があり、ハンバーグとよく合います。