毎日毎日、子どもに同じことを注意しなければならないこと多いですよね。そのたびにママはイライラ。
「何度言ったら分かるの!?」とつい怒鳴ってしまい、結局怒鳴ってしまった自分に自己嫌悪なんてことも。
今日は『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、そんなママを悩ませる子どもを変える方法をお話しします。
なぜ子どもはダラダラしてサッサと行動を起こさないの?
ダラダラご飯を食べる子、サッサと着替えない子、なかなか片づけない子。
最初は穏やかに、「早く食べなさい」「早く着替えなさい」「早く片付けなさい」と注意しますね。
それでも聞かないと、より強い口調で「早く食べなさい!」「早く着替えない!」「早く片付けなさい!」と言うことになるでしょう。
それでも聞かなければ、とうとう堪忍袋の緒が切れて、「何度言ったらわかるの!?」と怒鳴ってしまいます。
どこのおうちでも経験あるのではないでしょうか?
ではなぜ、子どもはやるべきことをサッサとしないのでしょう?
実はこの「やるべきこと」「サッサと」というのは、親の基準だからです。
子どもの行動が遅いと感じているのは親だけで、子どもは他に考えたいことや、やりたいことをやっているだけで、別にノロノロしているつもりはないのです。
実際、急がなければならないのはほとんどの場合親の都合ですよね。
また、大人と子どもの時間の感覚は全く違います。
何回「早くしなさい!」と言われても、そもそも「早く」というのが、感覚的にどれくらいなのかも、子どもはわかっていないかもしれません。
ですから、単に「早く早く」と同じことを繰り返しても効果はないのです。
「何度言ったら分かるの!?」を言わせる子を、すぐに変える魔法の言葉
では、どうしたいいのでしょうか?
まず、「早く○○しなさい!」を言い続ける代わりに、子どものプライドを少し刺激する方法です。
最初は穏やかに言います。2~3回くらいは穏やかに言っていいでしょう。
「片付ける時間よ」 「早く片付けてね」 「早く片付けなさ~い」
それでも行動を起こさないと、
「さっき言ったこと忘れちゃった?」とか「さっき言ったこと聞こえてなかった?」と淡々と聞きます。
子どもにもプライドがあって、実は「忘れた」とか「聞いてない」って言うのは少し悔しいのです。
また、「今、何するんだっけ?」と子どもに答えさせるのも有効です。自分で答えれば、やらないわけにはいきません。
もちろん、早くしないとお出かけに遅れるというような場合は、「早くしないと○分のバスに乗れないよ」と、早くしないといけない具体的な理由もしっかり伝えてください。