「お互いにひとり暮らしをしていて、私の部屋で過ごす時間が増えたので思い切って同棲を始めました。

公共交通の便が悪い田舎でふたりとも車を持っていたので、新しく彼氏が停めるスペースを借りました。

その場所はそれまで空いていたためアパートの住人が自由に使っていたのですが、大家さんが『借り主がいるので無断駐車禁止』と告知してくれて、それからは彼氏が問題なく停めていたのですが……。

あるときから週末になると知らない車が日中から停めるようになり、彼氏が帰宅しても使えないから大家さんに連絡するけれど持ち主は現れず、仕方なく別の場所に駐車して何とか過ごしていました。

駐車場はアパートから少し離れているので監視も難しく、大家さんが何度も無断駐車禁止のお知らせを出してくれるのですが、一ヶ月ほど続きましたね。

お金を払って借りているところなのに、と思うと気分は悪いし怒りは消えないし、かといって極端なことをすればこちらが加害者になるしと、本当に困りました。

業を煮やした彼氏が、ある日『ナンバーは控えているし写真もずっと撮っている。これ以上無断駐車を続けるのなら訴える』のような内容で置き手紙を書き、駐車している車のワイパーに挟みました。

これが効いたのか、それ以降その車に停められることはなくなってほっとしています。

『おおごとにすれば新しい嫌がらせをされるのでは』などの心配もあってなかなか動けなかったのですが、彼氏が『しばらくはあの場所は俺だけ使うから。どこかで見られていても困るし、君は近づかないで』と真剣な顔で言うのはかっこよかったですね。

同棲早々にこんなことがあって気が滅入っていましたが、行動力のある彼氏には惚れ直しました」(女性/26歳/美容師)

悪意のある他人とのこんなトラブルは、その後もそこで生活していくなら大げさにしたくない、と思うのは当然です。

それでも、筋を通して撃退を考え彼女の安全まで視野に入れる彼氏の姿には、大きな愛情を感じます。

こちらは普通に暮らしていても、何があるかはわからないのが実際。

そのときに、しっかりと立ち向かう姿勢を持つ恋人と一緒なら、どんなトラブルも一緒に解決していけますね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line