「好きになったら一緒に暮らしたくなる」

これはかつてアイドルだった女優の中山美穂の名セリフです。若い頃から恋愛体質の彼女の一言には、恋したら離れたくない、だから一緒に暮らしたいという女心が表れています。

筆者は情熱のなすがままに、勢いで同棲したカップルを多く知っていますが、同棲から結婚に至るまでかなり苦労したり、同棲を解消したりするカップルも少なくありません。

同棲中に愛を深められずに破局したカップルはたくさんいます。

そこで今回は、同棲が結婚へと続くための秘訣を、事例をまじえて紹介します。

事例1: 結婚してないのに親と同居!? 優柔不断な彼氏に不安が募る

成果主義がモットーの企業でweb広告の営業を担う和江さん(仮名・33歳)と同じ年の彼氏は、高学歴で上場企業に勤務のエリート。

勢いで同棲してから5年。仕事でへとへとになっても彼氏のために料理をしたり家事を全部こなす和江さん。

一方、彼氏は家事に非協力的で上げ膳据え膳状態。同棲中から“亭主関白”の彼氏からプロポーズの言葉は一言もないと和江さんは嘆いています。

「30歳直前に両親から結婚を急かされたのでそれを彼氏に伝えたら、『プロジェクトで成果をあげて自分に納得してから』と結婚を先延ばしされたんです」

一体、彼氏はいつになったら自分の仕事に納得するのだろうと不安でいっぱいだそうです。毎年正月となるとお互いの実家に挨拶に行きますが、入籍していないだけでまるで夫婦のよう。

「でもどこかしっくりこないんです。同棲してわかったのは、彼氏はこれまで付き合った男性の中でダントツの優柔不断。こちらからアプローチしたくても、嫌われるのではないかと不安になります」

浮気している様子もなく、男友達とよく遊んでいる彼氏。しかしこの2年間はセックスレス状態で、彼氏との距離感を感じ始めているそう。

「しかも彼氏の両親が最近離婚して、70代の義父と同居することになったのです。足が不自由な義父の世話までしなければならないかもしれません。彼氏は『父の世話は自分がやるから』というけど、これまで家事を一切やらなかった人です。介護まで私の仕事になるの? そして結婚はどうなるの?」

結婚せずに彼氏の親の介護をするかもしれない……。もやもやがいつか爆発するかもしれません。