自分に好意を持つ男性が現れ…

昨年、サオリさんは同級生との飲み会で、ある既婚男性と意気投合しました。

興味深く熱心に話を聞き、同調してくれるその男性。「実は昔、憧れてたんだよ」「すごくキレイだよね」など甘い言葉もかけてくれます。自分のことを特別扱いしてくれているのも伝わりました。

飲み会後は個人的によくLINEをくれました。そのマメさからも内容からも、自分に女性として好意を持ってくれていることが十分に伝わりました。

知人・友人の中には、家族に内緒で外に恋人を作っている人もいます。

でも、まさか自分が他の男性からアプローチを受けることがあるなんて…。

「どうせ夫は私への気持ちが冷めているんだろう。だから夫婦生活も拒むんだ。それなら女として見てくれる彼との仲を深めていってもいいかも…」

仕事や家事、子どもたちのお世話と忙しい生活の中で、たまに訪れる寂しい時間に、正直ふっとそんな思いがよぎることも何度かありました。

ですが、サオリさんは思い止まります。

サオリさん「同級生の彼のことは、好意を持ってくれていることは嬉しいけれど、『男性として好き』というレベルではありません。

そんな気持ちでそういう関係になったら、最初は楽しくても、きっと惨めな思いをしたり、辛い思いをすることになるんだろうなと感じました。きっと後悔するし、罪悪感にも苛まれると思います」

思い返せば、夫はいつも自分に対して優しく、家庭を何より大事にしている、子どもたちにとってもとてもいいお父さんです。夫が自分を裏切ったことなどありません。

向き合うなら、夫と向き合いたい。そう思ったそうです。