夫が夫婦生活を拒んでいた理由とは?

サオリさんは、夫と2人きりになったタイミングに、次のようなことを伝えました。

・夫婦生活を拒まれるのは、とても寂しいし辛いということ。

・「私に女としての魅力がなくなったから?」など、モヤモヤして落ち込んでいたということ。

・夫婦生活を拒む理由は何なのか知りたいということ。

夜の夫婦生活についてサオリさんが何か言おうとすると、夫はいつもは笑いにして誤魔化すか、「仕事が大変でそんな元気ないから」とはぐらかして終わるのが常でした。

今回は、サオリさんが踏み込んで真摯に話をしたからでしょう。夫は言いにくそうにしながらも、こんなことを伝えてくれました。

夫は、最近、加齢のせいもあり、自分の男としての機能(勃起)に不安があるらしく、「妻を満足させられないのでは?」「途中で終わってしまったらどうしよう?」という思いを抱いていたというのです。

また、こうも伝えてくれました。

「友人がED治療薬を処方してもらってるって前に言ってた。自分もそれを使ってみようかと思ってる」

調べてみると、ED治療薬はオンライン診療で購入できることが分かりました。

夫はオンライン診療受け、自分に合ったED治療薬を購入。

その後、サオリさん夫婦は数年ぶりに夫婦生活を持つことができました。

「女としての自信」を喪失する必要はない

夫から夫婦生活を拒否されると、女性は女としての自信を喪失しがちです。

「子育てにいっぱいいっぱいで、美容に時間をかける余裕がなかったからだ」「子どもに怒ってばかりで、夫も私に愛想をつかしてしまったんだ」など、自分を責め、被害的に考えてしまいます。

しかし、男性の肉体的・精神的な事情によってできないこともあるのです。

実際に、加齢や仕事のストレス、ショックな出来事などによって、性機能障害(ED、性欲の減退など)に陥ってしまう男性は少なくありません。

女としての自信を喪失することも、自分を無駄に責める必要もないのです。

セックスレスになる原因は夫婦によって様々です。修復不可能なケースももちろんあるかと思います。

簡単なことではありませんが、夫婦で向き合える余地があるうちは、サオリさんのように向き合う努力をした方が、今後の生活や人生を考えたとき、実りは多いのかもしれません。

サオリさんは「数年ぶりに夫とセックスができたことよりも、夫がきちんと向き合ってくれたこと、夫婦生活を持とうとして行動してくれたことが何より嬉しかった」とおっしゃっていました。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]