ユニークなネーミングのパンが粒ぞろい
原宿時代、加水率が高いパンを「水バゲット」の名で販売していた。その生地を小さくしたものを「水パン」(300円)の名でリバイバル。
水風船みたいな名前だとシェフに伝えたら、水パン誕生の秘話を教えてくれた。
「店のロゴをデザインしてくれた人が『水バゲット』を『水パン』と間違えまして(笑)。食べる方がそれぞれイメージを膨らませてくれればいいかなあと思い、『水パン』でいくことにしました」
加水率が135%でモチモチ。湯種製法のパンのような食感。
先述したように青柳シェフはヴィーガンパンのレシピを開発した。
グルテンフリーと低糖質のパンを作ったことはあったが、乳製品や肉を使わないヴィーガンは初経験だった。
新店舗では、ヴィーガンの経験を活かしたパンを焼きはじめた。
その名もズバリ、「ヴィーガン全粒粉ぱん」(500円)。
「原宿時代、全粒粉のパンを作っていましたが、ヴィーガンではありませんでした。日常的によく食べる食パンに、健康に配慮したヴィーガンの思想を取り入れることにしました」
『なんすかぱんすか』で作っていた全粒粉のパンをリニューアル。
「製法と粉の配合を変えるだけなので簡単に作れるだろうと思っていましたが、失敗の連続。
粉をたくさん無駄にしました。でも、そのおかげでおいしい食パンが完成しました」
当日はそのまま食べるのがおすすめ。
「厚く切って食べるのが好きです。皮がカリカリでおいしいと思います。翌日はトーストしてください。バターが好きなので、トーストした食パンにバターをぬります」
加水率が高く、ぷにゅんぷにゅんで、モッチモチ。
翌日トーストしたところ、皮が思った以上にカリカリになった。