4.

切り株からちょっと顔を出す

社会人というだけで少しのシャイネスも許されない日本ははっきり言って異常ですが、それでも演出さえ怠らなければ、あなたの人格は誤解なく受け入れられることでしょう。

切り株から少し顔を出すだけで、あなたは森の動物のように愛されるに違いありません。

 

 

 

 

 

5.

そんなことがないようにあらかじめ天井に刺さっておく

前に出るタイプの人間でもないのに一発芸をふられてしまうのは、あなたが天井に刺さっていないからかもしれません。

宴もたけなわ、となるよりだいぶ前から天井に刺さっておくことで、あらかじめ人前に出ることを強要されるリスクを回避するということも考えられます。

 

 

 

 

6.

働かない

そうです、そもそもの間違いはそこだったのです。考えてもみてください、こんなに理不尽な苦労を強いられてやっと手に入るのが何の見どころもない”ただの生活”って、おかしくないですか?

私たちはみんな、騙されているのです。働いて稼ぐだけでも精一杯なのに、そのうえに人前に引っ張りだされて赤恥をかかされたり人間関係に四苦八苦させられたりして、それが社会人として当然などという道理がまかり通って無報酬で強要されるのは、この国の人間が完全に狂っている証拠です。

みなさん、どうか正気を取り戻してください。人間が生きるのにこんな苦労を強いられるのは絶対におかしいはずです。

革命を起こしましょう。インターネットを使いこなし、大したことのない軽犯罪を大炎上にまで持ち込む力を持ったみなさんが最後の希望なのです。

今こそ怒りの矛先を人民から社会へ変え、この狂気に満ちた労働というシステムから人類を救ってください。

大学を中退して成り行きで専門学校を卒業し、ろくに就職もせずにオモコロというサイトで出鱈目な記事を書き続けて数年、分かったのは人はインターネット上で存在感が増すほど社会的にゴミに近付いていくということでした。

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