二の腕をすらっと引き締める

「バランスボールに座ってやや前傾姿勢になり、腕を指先までぴんと伸ばします。そのまま体と腕の間の幅を変えずに、後ろに腕を持っていき、上げられる限界のところでキープ。また前に戻していきます。肩甲骨を寄せるのを意識して動かしてください」

ayakaさんがおすすめする家トレタイムは朝。1日の始まりに運動して体を動かしておくと、代謝が上がって終日燃焼する体でいられるのだとか。

「昔は子どもを寝かしつけた夜に家トレをしていました。当時は家トレの時間を作る、といった感覚でしたが、今は空いた時間を見つけて使っている感覚です。短時間でもいいので、隙間時間を見つけて、できるものから挑戦してみてくださいね」

美ボディな人が食べているもの

ayakaさんが登場している『みんなの筋トレ&ごはん』には、筋トレ女子たちが食べているものもたくさん紹介されています。筋肉を作るのに必要なのはご存知、たんぱく質。ayakaさんは効率性を重視し、家トレ後30分以内にたんぱく質を主役にした料理を食べているといいます。

「よく食べるのは鶏肉やチーズ。『鶏もも肉とねぎの炒めもの』はよく作りますね。いろいろな野菜を添えて、多数のビタミンを摂取できるよう意識しています。『ほうれん草と鶏レバーの卵炒め』も普段から食べています。たんぱく質を複数摂れますし、貧血予防にもおすすめです」

上記で教えていただいたメニューのレシピは『みんなの筋トレ&ごはん』に掲載されています。食べるものが体を作ります。家トレとあわせて「体にいいごはん」にも気を配ってみてください。

日常生活も意識するだけでトレーニングになる

トレーニングを始めて筋肉がついてから、旦那さんや友人などから「小顔になった」「痩せた」などと言われるようになったとayakaさん。家トレをコツコツ続けたことで、確実に結果を出してきました。

「自分では大きくてコンプレックスだったおしりがプリッと上がったのを感じています。もともとはおしりを鍛えたくて始めたトレーニングでしたが、太ももが引き締まったり、お腹に縦線が入ったりと、鍛えたい部位以外にも効いていたのは嬉しいですね。

太っていたときは敬遠していたデニムが、今は履くのが楽しみになりました」

日常生活も「姿勢を意識するだけ」でトレーニングになると話すayakaさんは、普段の立ち姿勢や座り姿勢など、何気ない時間も正しい姿勢を保つよう気を配っています。

「歯磨きをしていたり、ドライヤーをしていたりするときも、きれいな姿勢を維持するだけで十分なトレーニングになります。

具体的には骨盤を立てる意識をすると、お腹に力が入るんですね。逆に骨盤が前傾になり、反り腰になるとお腹に力が入らないので、ぽっこりお腹の原因になるんです。意識ひとつで体は変わっていきますよ」

「ここの部位をもっときれいにしよう!」と意識して取り組む家トレのほか、普段の生活もちょっと意識してトレーニングに変える――それなら忙しいママでもチャレンジできそうですね。

「家トレは健康で、自分が好きだと思える体を維持するために、一生続けていきたい習慣だと思っています。だからすぐ結果を出そうとしたり、焦ったり、他人と比べて落ち込んだりするのはちょっと違うのかなと。少しでもできたら『今日はがんばったな』と自分を褒めてあげてください。

昨日よりもちょっとだけがんばったり、忙しくて少ししかできなくても取り組んだり……そんなふうにトレーニングと向き合う自分を褒めて、認めてあげることが継続の秘訣だと思います」

温かい言葉をくださったayakaさん。筋トレは続けられなければ意味がありません。だからこそ、日々少しでもコツコツと続けていくために、自分で自分を褒めて、認めてあげながら取り組んでいきたいものです。

【取材協力】ayakaさん
1983年生まれ。中学生と小学生の子ども3人の母。フットサルとレゲエが好き。Instagram(@03ayaka30)で自身のトレーニングを画像や動画で紹介している。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。