人間は食べることができても、犬にとってはとても危ない食べ物はたくさんあります。

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本記事では、犬にとって危険なフルーツの特徴と引き起こされる症状などをはる動物病院の院長、渡邉武史さんに監修してもらい、お伝えします。

気付かぬうちに、犬にとって危険なフルーツをを愛犬に与えないように事前に知っておきましょう!

事前に知っておきたい!犬が食べると健康を害するフルーツ

犬が食べると命にかかわるフルーツがあることをご存知ですか?

大切なパートナーだからこそ、どんな食べ物が危険なのか事前に知っておきましょう!

具体的に、犬にとって“毒”になるフルーツを一つずつ解説します。

ぶどう

ぶどうは、中毒や急性腎不全に陥る可能性があり、命に関わる場合もあるため、絶対に犬に食べさせてはいけません。

犬の「ぶどう中毒」と呼ばれるのは、急性腎不全の症状と考えられています。

・嘔吐や下痢
・食欲低下
・おしっこが出ない、少ない
・元気がない、寝てばかりいる
・急性肝不全
・急性腎不全
・アンモニアのような口臭
・意識レベル低下

また、ぶどうの種類や部位による危険度の差は分かっていません。

中毒量として報告されている量も1kgあたり3〜58gと幅広くなっているために安全な量というものもほとんどありません。

動物病院を受診した場合、「催吐処置」や胃洗浄、血中有害物質を薄めたり、水分を補給するための点滴を行います。

犬がぶどうを食べてしまった場合は、早急に動物病院へ連れていきましょう。

いちじく

他のフルーツよりも栄養価が高く、「不老不死の果物」とも呼ばれるいちじく。

犬にとっては危険なフルーツです。

いちじくを与えた犬には以下のような症状が出ることがあります。

・下痢や嘔吐
・口内炎などの口の中の炎症

いちじくには皮や葉、果肉の中に犬が中毒を起こす「ソラレン」「フィシン」といった成分が入っています。これらは炎症や嘔吐の原因となります。

大量に摂取すると命を落とす危険もありますので、万が一食べてしまった場合は動物病院に連れていきましょう。

レモン

レモンは刺激が強いフルーツなので、犬が胃の不調を引き起こすことがあります。

レモンの皮には「リモネル」という植物性の化学物質が含まれていて、リモネルの香りは芳香剤などで用いられますが、柑橘系の匂いを嫌がる犬も多く、犬には刺激が強過ぎます。

レモンを与えた犬には以下のような症状が出ることがあります。

・下痢や嘔吐
・皮膚の炎症

少量でも胃に負担をかけることがあるので、与えないように気をつけましょう。

プルーン

鉄やカリウム、食物繊維が豊富なプルーンは、高カリウム血症を引き起こします。

プルーンを与えた犬には以下のような症状が出ることがあります。

・下痢や嘔吐
・食欲低下
・呼吸困難(葉や茎を食べた場合)

プルーンに含まれるカリウムは、乾燥させるとさらに量が多くなるので、プルーンのドライフルーツには特に注意が必要です。

実だけでなく葉や茎、種にも呼吸困難やショック症状を起こす毒性があるので絶対に食べさせないでください。

ドライフルーツ

ドライフルーツは、様々なフルーツが入っているので、食べられないフルーツが入っていることがあります。

特にレーズンは水分がなくなった分、ぶどうの成分が凝縮されているので生のぶどうよりも危険!

また、糖分が高く食物繊維も豊富なため注意が必要です。

ドライフルーツを与えた犬には以下のような症状が出ることがあります。

・下痢や嘔吐

犬が中毒を起こすフルーツが入っているかもしれないので、食べさせないように気をつけましょう。