女性が「わ~、可愛い。こうなりたいな」と思う顔と、男性から見て「この子可愛い。彼女にしたい」と思う顔って、微妙に違っているもの。
男性の好みに合わせようとすると、メイクがだんだん楽しくなってきた時期の女性には少し物足りないかもしれません。男性はとにかく薄づきのナチュラルメイクが好みです。
ただ、「その人らしくいてほしい」と思ってもらえるのですから、女性にとっても幸せなこととも言えます。
今回は、メイクアップアーティストでコスメブランド「CHICCA(キッカ)」のブランドクリエイター、吉川康雄さん著『生まれつき美人に見せる』を参考に、ナチュラルだけど恋されるメイクのポイントをご紹介します。
著者が男性なので、この本は全体的に男性目線で「放っておけない」と思わせる“モテ顔”についてのご意見が満載。そのモテ要素を日常メイクに取り入れて、「彼女らしいな」と認めてもらえる魅力を開発してみませんか。
男性は「その人らしいキレイさ」を評価する!
この本から分かるのは、男性が女性の「つくりもの感」に容赦ないということ。
キレイにお化粧してるな……と思われた時点で、そのメイクは失敗していると言っていいようなもの。「メイクを落としたらまるで別人」という方向に盛りすぎては、男性陣の厳しい視線を浴びることになります。
女性は「別人のようにキレイになりたい」という変身願望から、コスメで自分の欠点を消そうとしてしまいがちですが、やりすぎてその人らしさも殺していることが多いです。
それはすごくもったいないことです。男性は「その人らしいキレイさ」を評価します。ナチュラルメイクを好む理由は、その人らしさが透けて見えるからです。
だから、恋される顔になりたいなら、別人のような美しさを目指すよりも「ああ、もともとこの子にはそういう魅力があったよね」と思わせること。
素の良さを活かしたメイク、あるいは、素顔以上にその人らしいイメージを引き出すようなメイクをするのが正解です。
コンプレックスを隠蔽しない
女性なら誰しもが「ブスと言われたくない!」と思っているものですが、吉川さんは何度も「ブス、ブス」大連発します。吉川さんは、その人らしいメイクをするポイントとは「ブスな部分を消し去らない」ことだと考えています。
なぜなら、本人にとってコンプレックスになっている部分こそが個性だから。
しみ、しわ、そばかす、目の大きさ(小ささ)……。顔に自信を持てない人は、気になる部分を何とかしてごまかそうとしますが、その種の隠蔽工作はその人らしさを消し去ってしまうことに。
コンプレックスを隠蔽すると一見キレイですが、人間としての面白さに乏しい顔になります。合コンやパーティのようにたくさんの人が集まる場面でもせっかくの個性が埋没してしまって、出会いのチャンスをつぶしかねません。
「何だかこの子から目を放せない……」と思わせたいなら、吉川流に言うなら「ブスさ」が強力なウリになるのです。
コンプレックスをアクセントに使う、あるいは美しく整えた部分とコンプレックスをミックスさせた瞬間、その人らしい魅力が発動します。