今回の舞台を通して、何かに一生懸命に取り組む人は素敵で、男の人、女の人関係なくカッコよくて、魅力的だなって思ったんです。正直言って、これは今の48グループに、足りていないものなのかもしれない、というのを感じたんです。

これはSNH48にも言えることだと思うんです。メンバーの取り組む姿勢はスゴく一生懸命なんです。でも、それが常に一生懸命かというと、「今日は軽くやってもいいかな」と、思い始めてるメンバーがいたりするのも私は分かっていて。

それはやっぱり違うなというのを、改めて今回の舞台を通して感じさせてもらいました。何かに常に一生懸命になるというのは、スゴくいいことで、それは絶対誰かがどこかで見ているんだ、っていうのがスゴく勉強になったんです。

――舞台の経験を通して、佐江ちゃんの信念がゆるがないものになったんですね。

再確認できたことは、自分の自信にもつながりました。それまで、ずっと真面目に生きて来過ぎちゃった自分がスゴく嫌だったんです。何度も親に「何でこんなに真面目に育ててきたの?」って、言ったこともありました。

もっとハメをはずせるようなことがしたい。真面目過ぎて、バラエティーに出ても面白いことが言えない。もっとトンチンカンなことができるように生きてきたかった、って思ったり。

でも、真面目に生きてても、スゴくいいことがあるんだ、っていうのを共演者さんからスゴく感じることがありました。共演の風間俊介さんとは、ずっと一緒のシーンに出ているので、役やプライベートの話をさせてもらう機会がよくあるんですね。

風間さんは、大きな事務所で本当にたくさんの方がいる中から、コツコツ、コツコツ努力を重ねて、今の「風間俊介」という人間を作りあげて来られたんだな、というのをスゴく感じる方なんです。

「あ、私この人と同じタイプの人間なんだな」って思いましたし、その風間さんからも同じ感じがする、と言っていただいたことがスゴくうれしくて。なので、私もコツコツ、コツコツやって、時間をかけてでもいいから花を咲かせられる日が来たらいいなと、思っているんです。

――素晴らしい共演者さんに囲まれて、本当にいい経験をされているんですね。

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