[第57回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「今につながる、人との出会いと仕事」【1】

－－さあ、佐江ちゃん。前回の最後で発表させていただいたように、「ミラチャイ☆」連載は、2022年3月いっぱいの更新をもって、終了させていただくことになりました。今回はまず、そのお話から始めたいと思っています。今回もよろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。

「ミラチャイ☆」連載終了のお知らせは、更新とは別の金曜日に発表だけをするのかと思っていたけど、通常の連載とまとめて発表してくださったんですね。

二段階でガガっと衝撃を受けてしまわないように、まとめてくださったんだなぁと思いました。ありがとうございます。皆、悲しがってましたよ。。

－－悲しんでいただけるというのは、編集スタッフ側からすると、皆さんからの評価とも受け取れて嬉しい反面、とても複雑な気持ちでした。

そうだったんですね。こんなに長い期間できる連載は、なかなかないですよね。

－－そうですね。連載が始まったのは2013年ですが、最初の取材が行われたのは、2012年の年末でした。

その間に1年間お休みしたとはいえ、連載は9年くらい続いたんですよね。9年って、本当にすごいですよね。

－－ミラチャイスタッフも、なかなかできない経験をさせていただきました。連載は、2013年から始まった「初代ミラチャイ」、AKB48グループを卒業後の2016年からは「新ミラチャイ」、そして、佐江ちゃんの1年間の休業を経た後の2019年からは「ミラチャイ☆」として続いてきました。

－－今までは、佐江ちゃんの立場が変わるとか、休業したりするとか、そういう形で連載が終わったり、リニューアルしたりしてきました。しかしながら今回の終了の理由は違って、去年頃から、編集スタッフ側の環境が激変してしまったというところにあります。

ーー特に大きかったのはコロナで、連載を続けるうえで「ミラチャイ☆」を始めるときにも言っていた「編集部の担当チームが同じメンバーでいること」(第1回)が、難しくなってしまいました。

－－9年間続いたこの連載は、長期間の蓄積がある反面、編集スタッフ側が他の誰かにバトンタッチすることが難しいレベルに達していると思っています。また、これだけの歴史を経て作り上げてきた「ミラチャイの世界観」を含めて、引き継ぐのはさらに難しい。

－－これは編集スタッフ側の思いになるのですが、これまでの「ミラチャイの世界観」をなくしてまで続けるのは違うのかなという思いに至りました。これが今回の連載終了の正直な理由です。

そうだったんですね。環境の変化が、去年くらいからあったんですね…。