今に繋がるお仕事・経験

--それではまず、お仕事から振り返っていきましょう。すべてのお仕事の経験が今の佐江ちゃんをつくっていると思いますが、そのなかでも、ミュージカルの舞台に立つうえで、今に繋がる『クザリアーナの翼』のお話からお聞きしたいと思います。

2013年の出来事
8/30 上海星夢劇場こけら落とし公演(第28回)
9/19 『クザリアーナの翼』製作発表記者会見(第32回)
10/11 上海星夢劇場デビュー(第36回第37回
 

--佐江ちゃんが、48グループのお仕事以外で初めてミュージカル出演したのは、『クザリアーナの翼』でしたね。製作発表会見があったのは、ミラチャイが始まった年の秋頃で、記者会見の様子は、連載でも紹介しました。

ちょうど上海の劇場デビューと、『クザリアーナの翼』の製作発表が同時期だったんだ。この頃の思い出を振り返えると…何を思ってたんだっけなぁ…、このときは。

--取材のときはとても楽しそうでした。『クザリアーナの翼』では、お稽古の前に、準備体操をこれだけやるんですよ」とか、48グループではやらなかった習慣や、稽古の仕方を、すごく新鮮に感じて話していた佐江ちゃんが印象的でした。(第51回)

2010年、11年、12年くらいが、アイドルでいる自分のいちばんの葛藤期だったから。「上海に行く」っていう新しい決断は、自分の中でひとつの「よりどころ」を作ったつもりだったんです。新しい場所で、新しいことを学べるっていうことが。

でも、上海での活動が、自分ではどうにもならない理由でできなくなって。でも、そこが動かなかったことで『クザリアーナの翼』に出演できるようになって。

当時は、48グループの環境しか知らずに育っていたので、自分が見たことのない楽しい世界をほぼ初めて知ったのが、岸谷五朗さんと、寺脇康文さんが主催する地球ゴージャスのカンパニーだったんです。なので、あのときはワクワクしていたんだと思います。

--「歴史に“if”はない」とよく言いますが、上海での活動が何事もなく進んでいたら、たぶん佐江ちゃんの人生は、今の人生とまったく異なっていたかもしれませんね。

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