小学校3、4年生くらいになると、子どもの態度がなんだか今までと変わって乱暴になったり、反抗的になったりするケースがあります。反抗期の一歩手前のようなその頃の成長過程を「ギャングエイジ」と呼びます。
その特徴や、親からすると困った行動、接し方などを周囲のギャングエイジの子どもを持つママたちにリサーチしました。
8~9歳の頃に訪れる「ギャングエイジ」とは?
ギャングエイジの特徴
ギャングエイジは、反抗期の入り口ということで成長過程のひとつ。「乱暴な言葉遣い」や「反抗的な態度」が見受けられます。
親や教師より友達、仲間との関係性を重視するようになるため、ウソをついたり隠し事をしたりすることが増えます。仲のいい集団での連帯感を強める時期のため、仲間外れやいじめといった行動につながってしまうことも。
ただ、ギャングエイジは誰もがなるというわけでもないようです。子どもたちが自由に遊べる場所が減って集団で遊ぶ経験が少なかったり、放課後が忙しくて友達と遊べる時間がなかったり、ひとりや少人数で遊べるゲームなどが浸透してきたこともあるとされています。
ギャングエイジの子どもの困った行動
友達との連帯感が強く、親には反抗的な態度をとりがちなギャングエイジの子ども。
小学校3〜4年の子どもをもつ周囲のママに、ギャングエイジと思われる困った行動を聞いてみました。
1:言葉遣いが悪く、反抗的
「家だとそんなことないのに、友達といるときの口調が強いというか、基本お互いに呼び捨てだしオラオラ系?男の子の集団ノリみたいな感じが出てきたなと」(小3男子のママ)
「小4くらいからプレ反抗期という感じで、こちらが何を言っても『うるさい』と口答えしたり『言いたくない』と回答を拒否することが多くなってきました」(小5女子のママ)
やはり、言葉遣いが以前より悪くなったり、親に対して反抗的な言動をすることに困っているママが多数。今まではママにべったりだったのに…なんて戸惑ってしまうこともあるようです。
2:どうでもいいことでイライラし、不機嫌をまき散らす
「帰宅して宿題もやらず、夕方過ぎてくるとイライラして『宿題やりたくない!』とキレ始めることが…ごはんを食べたり、何か切り替えができるとイライラがおさまって宿題をやり始めるのですが、イライラをまだうまく制御できない感じがギャングエイジなのかなと思っています」(小3男子のママ)
反抗期に見られる態度として、常にイライラしている、理不尽にキレる、などがありますが、ギャングエイジはその入り口のようなもの。
まだ自分の気持ちをうまく言語化できないこともあり、ついイライラして家族に当たってしまうことも増えるようです。
3:友達との予定を優先する
「週末に家族の予定を立てても、友達に誘われたらそちらを優先することが増えました。予約をしていたりとか、前から話してあった重要な予定じゃなければ、友達のほうに行っていいよということにはしています」(小4女子のママ)
週末はいつも家族と過ごしていた子も、次第に友達と遊ぶ楽しさを覚え、ギャングエイジともなれば子どもだけで遊ぶことも増えます。
親よりも友達を優先したくなる時期なので、親は寂しさを感じることもあるかもしれませんね。