ギャングエイジの子どもへの対応

ギャングエイジの子どもへの対応

では、親としては困ってしまうことも多いギャングエイジの子どもに対して、親はどう対応すればよいのでしょうか。

1:同じ土俵に立たず見守る

ギャングエイジの子どもが親に反抗的な態度をとったとき、売り言葉に買い言葉になってしまうとより大きな反発を招きます。

「そういう時期なんだな」と思って見守り、なるべく子どもと同じ土俵に立たないのが賢明です。

親とはいえ人間なので、もちろんあまりひどい態度をとられたらつい感情的になることもあると思いますが、反射的に言い返す前に深呼吸をするなど、意識的に気持ちを落ち着けるようにしましょう。

2:善悪の区別はきちんとつけさせる

見守ることが大事とはいっても、やっていいことと悪いことはきちんと教える必要があります。

たとえば「◯◯くんはやってたもん」と友達を引き合いに出して、親がやってほしくないことをやった場合など「◯◯くんがやっていたとしても、それはやってはいけないことなんだよ」と冷静に説明して許容しないことが重要です。

ギャングエイジは集団になると1人ではやらないような困った行動もしでかしたりします。

そういったとき、頭ごなしに怒るのではなく、落ち着いて話を聞いて、それはやってもいいことなのか、本人と話し合ってきちんと善悪の判断をさせる必要があります。

ときに失敗もしながら、子どもは次第に集団での振る舞いや他人との距離のとり方などを学んでいくでしょう。

3:話しやすい環境をつくる

ギャングエイジは友達との関係性を強める時期なので、大なり小なりトラブルに発展するケースも。

友達関係の悩みが生まれたときは、親として力になりたいですよね。そのためにも、日頃から子どもの話を聞く姿勢をとっておくことが大切です。

反抗期で生意気な態度に真正面からぶつからず、何かあったら言ってね、と一歩引いた態度で見守っていれば、何かあったときには頼ってくれるはず。

また、イライラを振りまいてしまう子には、共感したり、言語化のお手伝いをするなど、コントロールできない自分の感情を制御する手助けをしてあげられるといいでしょう。

ギャングエイジを過ぎた子どもがいるママからは、「本格的な反抗期に比べたらギャングエイジのプチ反抗は可愛いもの」という意見も。

きたる反抗期の予習だと思って、親も精神トレーニングのつもりで見守っていきたいですね。

ウソや隠し事、乱暴な言葉遣いには、親として悩んだり悲しく思ったりすることも増えるでしょう。

ですが、集団の中での立ち居振る舞いを学んでいる成長過程のひとつだと思えば、不安になりすぎず見守っていこうと思えるのではないでしょうか。

少しずつ大人になっていく子どもを、親としてサポートしていきましょう。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。