「不倫相手と別れたのは、彼がSNSで自分との関係を投稿していたのが原因です。

彼のアカウントは教えてもらっていたけれど、フォロワー数が1,000人を超えているのが自慢で投稿は個性的な考えを出した内容が多く、それなりに面白いしたまに読んでいました。

あるときから『女性から食事に誘われた』『その女性からこんなLINEが来る』という投稿が始まり、あ、これ私のことだなと気づいたけれど、名前や写真を出すわけではないので放っていました。

彼は自分が既婚者であることを隠しておらず、だから投稿の内容は『女性から片思いをされている自分』の書き方で、それは癪に障るけれどいろんなコメントがつくのを読むと『当事者の自分』への特別感があったのは確かです。

問題だったのは、『昨日、その女性からこれをもらった』って私が贈ったネクタイの写真をアップしたとき。

そのネクタイは私がある友人に『どう思う?』と画像を送って確認してもらったもので、彼とも知り合いなのでその人が見れば贈ったのが私だとバレます。

慌てて彼に電話して事情を話し、投稿を削除してほしいとお願いしたのですが、『いいねがたくさんついているから無理』と断られ、一気に愛情が萎えました。

ふたりの仲をリアルで疑われる可能性よりSNSでのいいねにこだわるって、異常ですよね。

彼は『そこまで思わないでしょ』と簡単に言うけれど、こんな写真をアップされたら今後私のほうは何をしても彼の投稿を警戒するし、そういうのもいっさいわからないのですよね。

『消さないなら別れる』と送ったら『心が狭い』と返されて、その場で『じゃあさようなら』と切りました。

ネットの世界を甘く見ているとどんなことになるか、自分の承認欲求を満たすことしか考えない人とこんな危険な関係は無理です」(40歳/イラストレーター)

人に言えない後ろめたい関係を、SNSでぼかしながら投稿する人は多いですが、その結果いろいろな現実が特定されてしまえば、自分だけでなく多くの人を巻き込んだ騒動に発展します。

相手が削除をお願いしているのに無視してまで投稿を続けるのは、自分のことしか考えていません。

身を置く現実をまともに理解していない人とは、独身者同士であっても幸せな恋愛はできないのではないでしょうか。