初日といえば、基本的に私って夜更かししちゃうタイプで。去年の10月に、SNH48として上海で初めて劇場に立ったときもそうだったんですが、初日前夜はウキウキしちゃって、寝られないです。

上海のときは、まりやんぬ(※SNH48留学生・鈴木まりやちゃん)とずっと一緒で、彼女は規則正しい生活送る子なんですね。

だから、「佐江ちゃん、お風呂入って! 」とか、「早くっ、もう寝るよ! 電気消していい?」って言ってくれるので、佐江は「ハーーーーイ」って、上海の初日前夜はちゃんと寝たと思うんです。でも今回は、もうーーーー、寝られなくって。初日の前々日から。

――え? 前、前日から寝られなかったんですか?

はい。初日の前日に、ゲネプロ(※公演直前、本番同様に行なわれるリハーサル)があったんです。衣装を着て、照明、大道具、全ての方がそろっての初の通し稽古が、その日だったんです。それで、初めての緊張感もあったし、ワクワクし過ぎちゃって寝られなくて。

あの日は何時集合だったかな。9時ぐらいかな。だけど私、朝6時ぐらいまで寝なかったんです。

――全然、寝てないじゃないですか!

もうホントに! お布団の中でどうすればいいか分からなくって、どうやったら寝られるんだろうって。

前作の『海盗セブン』の舞台を見たとき、いつか地球ゴージャスさんの舞台に出てみたいって思っていたし、自分が舞台を一番多く見に行かせてもらった、思い出がたくさんつまってる赤坂ACTシアターもすごく好きだったんです。

だから、東京公演でそこに立てることになって、いっぺんに2つのことがかなうっていうことが、ホンッとにうれしかったんです。

――劇場自体にも深い思い入れがあったんですね。

マネジャーさんと、「私、いつもここから入ってたんですよ」って言って、ロビーから客席に入ろうとして開けた瞬間、思わずドワーーーーって泣いちゃったんです。

バックナンバー