6. かばんや水筒、マフラー、ヘルメットなどを身に着けて遊ばない

かばん(ランドセル)や水筒、ヘルメット、また、冬場だったらマフラーを巻いている子どもも多いと思いますが、これらを身に着けたまま遊ぶと、遊具にからまって体が抜けなくなったり、宙づりになったり、首が締まってしまうということも、よくあります。

遊具で遊ぶ際は、これらのものを身に着けたまま遊ばせないよう注意をしましょう。

7. 脱げにくい靴を履く

遊具で遊ぶときは、脱げにくい靴を着用しましょう。これから暑くなってくると、サンダルなどで出歩くことも多くなるかと思いますが、サンダルは脱げやすく、転んだり滑ったりする確率が高くなります。

また、脱げやすい靴では、子どもが遊具を使用しにくく、思いっきり遊ぶことができません。

8. 上着の前を開けっ放しにしたり、フードのついた服は着ない

上着などを着て遊ぶ場合は、上着の前は開けっ放しにしないようにしましょう。フードのついた服も要注意です。かばんや水筒を身に着けているときと同様、遊具にからまる危険性があります。

子育て中の保護者へのメッセージ

最後に、一般社団法人日本公園施設業協会より、子育て中の保護者に向けて、忘れてはいけない大切なメッセージを2つお伺いしましたので、お伝えします。

1. 「目が、声が、手が届く位置」で見守ろう

3歳未満の乳幼児が公園の遊具で遊ぶ場合、保護者が一緒に遊ぶかすぐそばで見守るのが原則ですが、3歳から9歳の子どもは、子ども自身である程度自由に遊具を扱える年齢なので、つい油断してしまいがちです。

ママ同士のおしゃべりで夢中になったり、最近では公園で子どもを遊ばせながら、スマホに集中している親御さんもいらっしゃるようです。

ほんのちょっと目を離したすきに起こるのが、事故です。

3歳から9歳ぐらいの年齢の子どもを公園で遊ばせるときは、必ず「目が届く位置」「声が届く位置」「手が届く位置」を探して見守るようにしましょう。

2. 外遊びは子どもの発育を促す。どんどん遊ばせよう

子どもの体力・運動能力は、昭和60年頃から低下を続けています。今の子どもたちは、身長・体重などの体格は親の世代を上回っているのに、体力・運動能力の面では親の世代を下回っています。

その最大の原因は、保護者の意識の中で外遊びの重要性が軽視されがちになったこと、また、テレビゲームやタブレットなど、家の中でも楽しめる娯楽が増えたことで、積極的に身体を動かす機会が減ったことであると考えられます。

公園は、ルールやマナーを守って遊べば、また大人がしっかり見守っていれば、遊びの中で子どもの体力や運動能力を向上させることができる、素晴らしい場所です。どんどん遊ばせてあげてほしいと思います。

まとめ

今回取材にご協力いただいた一般社団法人日本公園施設業協会のホームページでは、公園の遊具での遊びの注意点など詳しい内容を記載したパンフレットが、閲覧・ダウンロードできるようになっています。

ぜひ一度目を通しておきましょう。

【取材協力】一般社団法人日本公園施設業協会(JPFA)
パンフレット「仲良く遊ぼう安全に」
【参考】 消費者庁HP「遊具による子供の事故に御注意!」

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]