我が子が、人様の大事なお子さんの腕を噛んで相手の身体を傷つけてしまうと「ああ、ママ同士の人間関係が…」「躾の出来ていない親と思われちゃう…」と焦りますよね。

相手が神経質な親の場合、「菓子折りを持って謝りに行ったほうがよいのかしら?」と思い悩みます。

噛みつきは一瞬の出来事です。ずっと我が子の行動を監視している訳にはいかず、親の神経がすり減ってしまうこともあります。

今回は、我が子の噛みつきの対策を『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。

叩いても突き飛ばしても大けがはしない

子どもが複数集まれば喧嘩になります。玩具の取り合いになり、相手を叩いたり突き飛ばすこともあります。

でも、子どもはまだ腕力が弱いです。これで大きな怪我にはあまり発展しません。

それに喧嘩することで社会性も徐々に育っていきますから、ちょっとくらい叩いたり、また叩かれたりしたからといって、あまり神経質になる必要はありませんよ。

ママ同士、気心知れた間柄だったら、子どもの喧嘩に親が直ぐにしゃしゃり出てきて口や手を出さず、そっと様子を見守ることも、子どもの成長のためには必要なこともあります。

ただし、手だけを使う場合も爪が伸びていたら、相手のお子さんの肌に傷をつけますので、爪はきちんと切っておくようにしましょう。

子どもは噛むことがある。お互い様と譲り合いの精神で

あまり噛まない子ども、また噛みつきを全くしない子もいますが、中には1~2歳くらいの間、やたら相手を噛む子どももいます。気質の違いかもしれませんね。

でも、なぜ噛むのでしょう?

この年齢はまだ言葉をうまく喋れない時期、言葉で「おもちゃ貸してください」と言えないので、相手の手から玩具を引き離す手段として、手っ取り早くお友達の腕を歯で一口、ガブッとやってしまう子もいます。

でも、決して相手を苛めようという悪意がある訳ではありません。

ただ、玩具が欲しかっただけなのです。それも、さっきまで誰も見向きもしなかった玩具。誰かが使い始めると「面白そう」と思って、決まって欲しくなるようです。

我が子が噛んだときは、それをしてはいけないことをしっかりと教え、「ごめんね」と謝らせる必要はありますが、菓子折りまで持って大げさな謝罪をする必要はないと思いますよ。