悩みやストレスがきついときなど、自覚できる不調に「食欲がない」があります。

食べることを楽しむにもエネルギーが必要で、落ち込んでいるときほど何かを口に入れることすら億劫に感じますよね。

ですが、食べないと体は動かず、同時に心もしおれていく一方になります。

「食欲がない」ときはどう過ごすのがいいのか、無理のない食べ方についてお伝えします。

心の不調と確実にリンクする体の状態

恋人から別れ話を切り出されたり、仕事で致命的なミスをしたりと、心が大きなショックを受けると体も同時に緊張します。

体の緊張とは、呼吸が浅くなり肩に力が入り外からのダメージに耐えようと身構える状態です。

それが過ぎると今度は一気に脱力し、何をするにもやる気が起こらず普段できていることでも面倒くささを感じます。

心に不調が起こると体もそれに沿って確実に調子を崩し、そのなかでも多くの人が経験するのが「食欲の消失」ではないでしょうか。

お腹は減るが食べたいと思わない、好きな食べ物が今はそうでもない、キッチンに立つのが億劫になるのは、食事への関心を心が失っているからです。

極端になると「空腹すら感じない」という人もいますが、考えないといけないのは体を動かすエネルギーは食べ物からしか摂取できず、食べないでいる限りいつまでも体力は減り続けるという現実です。

食欲がないことを放置して食べないまま過ごす、無理やりでも適当なものを口に放り込んでそれで終わってしまうような過ごし方は、かえって心の回復を妨げます。

心と体が密接につながっている以上は、食べないことで余計に前を見る気力は育たず、落ち込みが続きます。

そんな流れを断ち切るために、食欲がないときほど体と心が休めるものを無理なく食べることを、意識したいですね。