「水分」で血のめぐりを良くする
風邪をひいたときなど、明らかに体の不調で食欲がないときは、おじやや雑炊などが口に入れやすいですよね。
卵の入った雑炊などは水分が多く、タンパク質に炭水化物が摂れるだけでなく水分でお腹を膨らませてくれて、その後の寝付きを良くしてくれます。
水分は、内蔵が食べ物を消化する際に必要不可欠なもので、食物繊維を正しく機能させて排便を促し、体をすっきりとさせてくれるもの。
ストレスが強く飲み物などもろくに摂らずにいると、水分不足の体では血のめぐりも悪くなり余計に動くことがつらくなります。
血のめぐりが悪いことのデメリットは体の「冷え」で、特に指先などの末端は冷えると動きが悪くなることは、経験している人も多いのではないでしょうか。
先の項目に挙げたスープ類は、体を内側からあたためてくれるだけでなく水分もしっかりと摂れるのが良く、スムーズな血流を助けてくれます。
おかゆや雑炊なども同じで、食欲がないときは栄養と一緒に水分を摂ることを意識してみると、体は動く力を穏やかに取り戻していきます。
栄養のバランスにこだわりすぎない
食事の理想はやはりバランスよく栄養の考えられたメニューですが、落ち込んでいるときはそんなことより「ストレスなく食べる」のが肝心。
食事を抜く、いわゆる「欠食」が体にとっては大きなダメージとなるため、食欲がないときは無理に主菜や副菜を揃えるのではなく、「いかにラクに食べるか」をメインに考えましょう。
その状態がずっと続くのではなく、「今は元気になるためのご飯」と考えると、お昼に野菜サラダを抜いたってそれよりもちゃんと食べ物を口にすることのほうがよっぽど重要です。
朝食はプロテインバーと野菜ジュース、昼はコンビニでパスタだけ、夜はスーパーで買ってきたお惣菜だって、それが「いま食べられるもの」なら、少しでも楽しんで口にするほうが健全です。
栄養のバランスを考えた食事は、元気になってから再開できます。
食べることで内蔵は動き、エネルギーを作り出す一方でリラックスする睡眠を促し、体と脳を休める機会を与えてくれます。
そう考えれば、食欲がないときほど「無理のない食べ方」が自分のためだとわかりますね。