それは「自立」ではない
彼氏の気持ちに立って考えると、「ひとりの時間を楽しんでね」は楓さんへの気遣いかもしれず、寝ている自分のことは気にしないで、というメッセージの可能性もあります。
残業で大変そうな彼女の状況を知っても、自分は同期と楽しく食事してくることを伝えるのも、悪気はなくただ「送っただけ」かもしれません。
それでも、楓さんが「無関心では」感じてしまうのは「その自分を見せられるこちらの気持ちを考えていない」と伝わるからです。
これが彼氏の言う「自立」に含まれるのであれば、楓さんにとっては「関心を向けられない自分を受け取り続ける」ことになります。
このとき、楓さんは思い切って「私に会いたくはならない?」と彼氏に送信しました。
「会いたくなるかもしれないけど、今はわからないよ。約束はできないかな」
これが彼氏からの返事で、「だからそっちも自由にしてほしい」が言外に見えるのは、楓さんがなぜこう尋ねたかはまったく考えていないことが伝わりました。
「私は会いたいから、もしその気になったら連絡してね」。そう返しながら、ここまで言わないと自分のことを受け入れてもらえない虚しさを楓さんは感じたといいます。
「私を拒否しているとかそういうのはないのですが、とにかくきっぱりと線を引かれるのが私には無理だなと思いました。モヤモヤしちゃって、結局その日の夜に彼氏に不満をぶつけたら喧嘩になって、別れました」
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