夫婦関係を長続きさせるために必要なマインドの身につけ方

結婚歴の長いご夫婦の回答は、夫との関係性に不安を抱えている方、夫とのパートナーシップをもっと強くしたい方、夫といつまでも仲良くしていたい方は、参考になることが多かったのではないでしょうか。

ここからは、夫婦関係を長続きさせるために必要なマインドの身につけ方についてお伝えします。

感謝のリストアップをする

夫婦関係を長続きさせるためには、相手の存在やしてくれていることに感謝の気持ちを持つこと、そしてそれを相手に伝えることが不可欠です。

配偶者に対して感謝よりも不満が多い人は、「人や物事に感謝する力」が不足しているのかもしれません。

「人や物事に感謝する力」をつけるために、毎日『感謝のリストアップ』をしましょう。感謝できることを3つ以上ノートにメモしていくのです。

「夫に対して毎日3つも感謝できることなんて思い浮かばないよ!」という場合は、夫に限らず、『その日起きた感謝できる出来事のリストアップ』で構いません。

感謝のリストアップ例

・夫が子どもの宿題を見てくれた。
・夕方スーパーのレジで並ばずに買えた。
・同僚がおもしろそうなドラマ教えてくれた。

不満や悪いところではなく、感謝できることについて毎日考えることで、次第に「人や物事に感謝する力」が確実に身についてきます。また、毎日を前向きに過ごせることが多くなります。

相手の短所や不満は「リフレーミング」してみる

夫婦関係など長い目で見て考えないといけない人間関係で大切なのは、『視野を広く持つこと』です。

夫婦関係に限らず、人間関係でストレスや怒りを抱えやすい人は、『1つの見方』だけにとらわれてしまっていることが少なくありません。

『物事には、必ず2つ以上の見方がある』と言われています。

そして、物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、別の解釈を与えることを、心理学の技術で『リフレーミング』といいます。

夫の気になる欠点や短所も、嫌な出来事や悪い出来事も、必ず別の見方ができます。

短所・欠点のリフレーミング例

・「言うことがコロコロ変わる」→柔軟性がある、吸収力がある
・「怒りっぽい」→自分の感情に素直、ストレスを溜めにくい
・「神経質」→細かいところによく気がつく、感受性が豊か

リフレーミングは、視野を広げ、短絡的な思考に陥るのを防いでくれます。

「夫のだらしない性格が、自分や子どもにとって役立ってることがあるとしたら、何だろう?」

「夫婦関係が円満でいつも楽しそうな◯◯さんは、この出来事をどうとらえるだろう?」

など、自分に質問しながら、専用のノートなど作ってぜひやってみてください。

リフレーミングができるようになると、楽に生きれることが多くなり、人生の可能性もぐんと広がります。

家庭以外の居場所を持つ

夫婦関係が長続きしている人たちは、精神的に相手に強く依存していません。お互い一人の時間を大切にし、相手の時間も尊重しています。そして、相手と自分を分ける境界線をきっちり持っています。

相手に対する依存心が強くなると、束縛や干渉がきつくなります。

また、「夫(妻)なら、私の気持ちを分かってくれて当然だ」「これぐらいやってくれて当たり前」という思考に陥り、相手が自分の思う通りに動いてくれないことに対して激しい怒りを抱きます。

そうならないためには、家庭で過ごす時間以外も意識して作るようにすることが大切です。友達付き合いを大切にする、心から打ち込める趣味を持つなどして、依存先を増やし、自分で自分の世界を広げる工夫をしていきましょう。

自分を不幸せにするような結婚生活には早めに見切りをつけて、新しい人生に踏み出すことも大切です。

ですが、どんな素晴らしいと思える相手と結婚しても、工夫をしなかったり、一方的なコミュニケーションを続けていては、夫婦関係はいずれ破綻してしまうでしょう。

今日お伝えしたことを参考に、「自分に足りなかったな」と思うことがあれば、ぜひ取り入れていってくださいね。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]