不満は普段から小出しにしておくのが正解
別れ話がこじれてしまいその後で泥沼になる人たちには、切り出すタイミングを間違えるのと同時に「相手にとっては不意打ちになる」ような状況が、混乱を大きくして解決を遠ざけます。
距離が近い人なら、関係のなかで生まれる問題はなるべくそのときに解消していくのが正解で、我慢したり見ないフリをしたりでスルーしても、ストレスを避けられないのならいずれは限界を迎えます。
そのときになって相手に思いの丈をぶつけても、いきなり気持ちを知らされた側はまず受け止めることができずに苦しみます。
そこから互いに憎しみあったり駆け引きをしたりでまともな情愛のやり取りが遠のくと、「どちらが折れるか」のような意地の張り合いになります。
そんな状態がふたりにとっていいはずがなく、究極の選択である別れの前に、普段から不満を小出しに伝えておくことが大切。
問題を共有し、一緒に解決していく姿勢がまっすぐな愛情を育てます。
関係の継続だけに注目して不満を溜め込むより、好きな相手なら幸せなつながりが続くよう、自分の思いを素直に伝える勇気も持ちたいですね。
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「いま別れたいと言われても」と頭を抱える人の話を聞いていると、普段のコミュニケーションから実は上手くいっておらず、順調と思っていたのは自分だけ、のような状況も実際にあります。
近しい人との関係の終わりは、お互いに納得できるまで話し合えるのが理想ですが、そのためにはタイミングを選ぶのが最初の一歩。
相手の状態を想像し、また自分の事情も無視せずに、伝えられるときをまずはしっかりと考えましょう。