日本を代表するアニソンレーベルといえば、やっぱり「ランティス」

主なアーティスト:影山ヒロノブ、ALI PROJECT、GRANRODEO、OLDCODEX、小野大輔、ZAQ、TRUE、fhana、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND、Aqours、新谷良子、ヒャダイン

設立から20年近い歴史を誇るアニソン界の老舗レーベルがランティス。今年から株式会社バンダイナムコアーツとの吸収合併により、同社が所有するレーベルとなっているものの、現在も多数の所属アーティストを抱え、精力的な音源のリリースを続けるメジャーレーベルの一つです。

設立当初から声優関連の音源に力を入れているイメージが強く、現在の所属アーティストのラインナップを見ても、ベテランから若手まで、多くの声優アーティストの名前がズラリと並びます。

GRANRODEOに代表される男性声優によるロックバンドの活躍も目立ち、ランティスといえば声ソンに強いレーベルというイメージを持っているアニソンファンも多いのではないでしょうか?

一方で、2010年代以降は、ZAQさんやTRUEさん、fhanaのように他アーティストへの歌詞・楽曲提供を行うマルチなクリエイターやバンドが続々とデビュー。

こうした才気溢れるアーティストが他のアニソンシンガーの楽曲製作に携わり、"アニソン"という音楽の表現をより深く、豊かなものへと進化させています。

音楽制作を担当したアニメ作品でも、近年は、通好みな音楽性を持つ外部ミュージシャンの起用が目立ち、益々の充実と発展を見せるランティス。まさに、日本を代表するアニソンレーベルです。

グループアイドルも手掛ける個性派レーベル「5pb.Records」

主なアーティスト:今井麻美、原由実、田村ゆかり、亜咲花、佐々木恵梨、いとうかなこ

『Animelo Summer Live』の運営でも知られるMAGES.が展開するアニソンレーベル「5pb.Records」。

実力派声優シンガーや、昨年同レーベルへの移籍を行った田村ゆかりさんといった人気女性アーティストが所属しており、シーンの中で独自の存在感を放っています。

また、サブレーベルとしてアイドル専門の「Stand-Up! Records」があり、ここからピュアリーモンスター、エラバレシといったアイドルグループがシーンに登場。アニメ作品の主題歌を担当することも多く、アイドルとアニメをシームレスに繋げたユニークな活動を繰り広げています。

元々レーベルの設立者であり、コンポーザーでもある志倉千代丸さんのプロデュースワークのイメージが強く、志倉さんの作り出すドラマティックなメロディを持つ楽曲で人気が高かった同レーベルですが、今年に入って『ゆるキャン△』に提供した主題歌がいずれも大ヒット。

亜咲花さんのソウルフルなポップスナンバー『SHINY DAYS』と、極々シンプルな演奏で歌の魅力を最大限に引き出した佐々木恵梨さんの『ふゆびより』の2枚のシングルは、同レーベルの新たな音楽的景色をアニメファンに見せてくれました。

自社ブランドのゲームとのコラボレーションという大きな武器もあり、ゲームファンにも印象的な楽曲を届け続ける5pb.Records。その個性は、何よりの魅力となっています。

大ベテランと期待の若手が並び立つ超老舗レコード会社のアニメ・特撮部門「ANIMEX」

主なアーティスト:水木一郎、堀江美都子、宮内タカユキ、悠木碧、村川梨衣、Machico、メロキュア

ラストを飾るのは、「ANIMEX」。日本初のレコード会社としても知られる日本コロムビアが有するサブレーベルです。

日本コロムビアといえば、まさに老舗中の老舗であり、演歌や児童歌、或いは90年代にTHE YELLOW MONKEYやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが音源をリリースし、今に繋がるエッジの効いたロック部門……といった音源が真っ先に思い浮かびますが、同社のANIMEXは、大御所アニソン、特撮シンガーから人気若手声優までが所属する一大ブランド。

水木一郎さんのように日本のアニソン、特ソンの歴史を築いてきたリビングレジェンドのお名前と若手声優陣が並び立つラインナップは、老舗レコード会社ならではの実にユニークな光景といえるでしょう。

特撮作品の音楽に強いこともあり、そうした人脈を活かした個性派楽曲が生み出されることも多く、これまたユニークな音世界で今もアニソンファンを楽しませてくれています。

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。