元彼に送ってしまったあるメッセージ
気がつけば、2日に一度は元彼にLINEでメッセージを送っていたという里佳子さん。
「最初の電話で、自分を慰めてくれた元彼に甘えていました。
過去に付き合ったことがある人って、自分を理解してくれているってどこかで期待するというか、相手をしてくれるはずって思い込みがあったと思います」
今は冷静に振り返ることができる里佳子さんですが、そのときは今の自分を受け止めてもらうことしか頭にありませんでした。
「もしかして遠ざけられているのかも」と気がついてからは、いきなり電話をかけるのはやめてLINEのメッセージも頻繁には送らなくなりましたが、次に湧いたのは「元彼にまで相手を拒否される自分」へのショックだったといいます。
元彼には元彼の事情があり、言われた通り忙しくて応えるのが難しいのかもしれないけれど、「それにしたって」、失恋して落ち込んでいる自分をもう少し大事にしてくれてもいいのではないか、という不満が里佳子さんを苦しめました。
「やらかしました」と小さな声で里佳子さんが振り返るのは、週末の夜にひとりで部屋にいるとき、寂しさに耐えかねて「眠れないから毎晩お酒を飲んで無理やり横になるの。今日ももう3缶目」と元彼にメッセージを送ってしまったことです。
それは嘘で、自分を心配するなら連絡をくれるはず、という思惑が里佳子さんにはありました。
夜中に近い時間だったけれどすぐ既読がつき、期待した通り、元彼から電話がかかってきます。
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