思いもよらぬ元彼からの言葉に…
このときも、「すぐ出ると待っていたと思われそうだから、鳴らしっぱなしにして留守電に切り替わるギリギリで出ました」という里佳子さんは、この電話で思いもよらないことを元彼から告げられます。
「大丈夫?」と真っ先に心配してくれることにほっとしながら、里佳子さんは「うん、心配してくれてありがとう」と素直に返しました。
ゆっくり話すのは2週間ぶりで、やっぱりいい人だなと改めて感じたと話す里佳子さんでしたが、元彼は
「落ち着かないのはわかるけど、酒はやめたほうがいい。それと、話すなら男の俺じゃなくて女友達がいいと思うよ」
ときっぱりと口にしたそうです。
「え?」
急な「提案」に里佳子さんが面食らっていると、
「いま忙しくて、今日もさっき帰ってきたばかりで、正直に言えば余裕がないんだ。
LINEとかくれるのはうれしいけど、俺が相手じゃ余計に寂しくなると思うし、君にとってよくないから」
と、元彼は淡々と続けます。
「……」
このとき、里佳子さんははっきりと「警戒されている自分」を感じたそうです。
「眠れなくてお酒を飲んでいる」と送った自分に対してすぐにこんなことを言い出すのは、「これ以上、距離を縮めるつもりはない」というサイン。
里佳子さんの連絡から突然始まった「交流」が、元彼にとっては負担であること、もっと言えば「次の恋愛対象にされるおそれ」の可能性まで、里佳子さんは想像したといいます。
「わかった、今までごめんね」
それだけ言うと、里佳子さんはそのまま電話を切りました。
突きつけられたのは、「自分とはまったく違う気持ちの元彼」という現実でした。